文科省の「学校安全の推進に関する有識者会議」は6月5日、今年度初めての会合を開いた。施設・設備に起因する死亡事故が校内で発生しており、安全点検の方法に改善が求められるため、同省は教職員向けの要領を作成することを決めた。ワーキンググループを新たに設け、5回の会議を開催。年度内にまとめる方針で、課題だった教職員と外部人材の役割分担や点検のポイントを明確にする。 消費者安全調査委員会が3月に公表した報告書では、児童生徒が日常的に使用する学校の施設・設備は定期的に点検することが義務付けられているにもかかわらず、それに起因する死亡事故が発生していると指摘。文科省に対して、安全点検の手法を改善するよう求めていた。 さらに、教職員は「学校の安全点検の担い手」とする一方、「厳しい勤務実態が指摘されている」とし、教職員の勤務実態に鑑みた安全点検の範囲や資料の明確化、知見を有する外部人材の導入に向けた支援が不