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  • 映画『にくのひと』監督・満若勇咲が追う現代の部落差別①

    に住んでいるわれわれが歴史を通して抱え、いまだ克服できていない闇、部落差別。今回は長野市で発生し、長年ある一家を苦しめている隣人部落差別事件をとりあげる。2007年に20歳で兵庫県加古川市の屠場を舞台にドキュメンタリー映画『にくのひと』を撮った満若勇咲が、この事件をテキストと動画でレポート。満若へのインタビューと合わせ、ここに公開する。 § 長野県隣人部落差別事件レポート Text by 満若勇咲 長野県に住むある家族が近隣トラブルに巻き込まれ、7年に渡って悩まされている。隣人の嫌がらせに耐え続けるなかで、事態は部落差別事件へと発展した。 〈部落〉。果たしてこの言葉を聞いてピンとくる人はどれだけいるだろうか? これまでの反差別運動や人権意識の高まりにより、20〜30年前と比べれば、目に見える直接的な差別事件は減少しており、法務局の人権侵犯事件の救済手続き件数も減少傾向にある。苛烈な部落

    映画『にくのひと』監督・満若勇咲が追う現代の部落差別①
  • IQが低い=友達が多い

    多くの人々の幸福は、人口密度の減少と反比例して増加しており、特に〈極めて知能が高い〉人間は、友人といっしょにいないときのほうを幸福に感じているという。 友だちから、「元気? 全然会ってないし、あれやこれやだし、そろそろ会って話したい!」という内容のメッセージが届いたとき、そもそもどうして自分には友だちがいるんだろう、と自問したことがあるだろう。むしろひとりのほうがいい、ひとりでモナリザ顔負けのセルフィーを撮ったり、人気ブログを書いたりしていたい。そんな〈ひとりになりたい〉欲求は、あなたがえらく賢いから生まれるのかもしれない。このような新たな研究結果を、英国の進化心理学者サトシ・カナザワ(Satoshi Kanazawa)とノーマン・リー(Norman Li)のふたりが、2016年に発表した。彼らは、孤独な人間と知能の関連を探った。研究結果によると、多くの人々の幸福は、人口密度の減少と反比例

    IQが低い=友達が多い
  • アマゾンを舞台にした残酷サイケデリック・ムービー『Embrace of the Serpent』

    コロンビア映画Embrace of the Serpent』(2015)。ジャングルを舞台に、真実以上の真実を描く、ヒストリック・サイケデリック・ムービー。チロ・ゲーラ監督、2015年のインタビューを公開。 20世紀初頭、民族学者テオドール・コッホ=グリュンベルグ(Theodor Koch-Grünberg)は、先住民について研究するためアマゾンを訪れた。それから20年以上たって、北米の生物学者リチャード・エヴァンズ・シュルテス(Richard Evans Schultes)が、同じ先住民が利用していた植物を研究するためジャングルを訪れる。このふたつの実話が、34歳のコロンビア人監督チロ・ゲーラ(Ciro Guerra)による映画Embrace of the Serpent』(2015)の出発地点だ。ゲーラは、ふたりの科学者を枠組みに、忘れられた先住民コミュニティの歴史を、フィクション

    アマゾンを舞台にした残酷サイケデリック・ムービー『Embrace of the Serpent』
  • Xスポーツを揺るがす 慢性外傷性脳症とヘルメットの関係

    今年2月に、41歳で自殺した伝説的BMXライダー、デイブ・ミラ(Dave Mirra)が、慢性外傷性脳症(Chronic traumatic encephalopathy 以下CTE)であったと報道された。CTEは、頭部への反復する衝撃が原因で発症する神経変性疾患及び、認知症同様の症状を持つ進行性の脳障害疾患だ。アメリカン・フットボール、ボクシング、サッカー、アイスホッケーなど、これまで多数のコンタクト・スポーツ* のプレーヤーたちがCTEと診断されてきたが、未だ、死後に脳を解剖しなくては最終的な診断ができない症例である。 ミラは、エクストリーム・スポーツ* (以下Xスポーツ)界で、初めてCTEと診断された。しかし、繰り返される頭部への強打が、大きな危険を孕んでいるのは誰しもわかっていた。今回のミラのケースを知り、驚く関係者はいない。 エスカミーラも何度も頭を打っている。意識不明になったの

    Xスポーツを揺るがす 慢性外傷性脳症とヘルメットの関係
  • 若き写真家が見る歪んだ世界 vol.14 金川晋吾

    バイトを無断で休んだとき、寝坊をしたとき、不良に囲まれたとき、仕事で大失敗したとき、誰かに謝罪に行くとき、借金取りに追われているとき、浮気がバレたとき、予期せず子供ができたとき、などなどなど。事態の大小は様々あれど、たとえ一瞬でも、その場からいなくなりたいと頭をよぎった経験が誰にでもあるだろう。 現代社会の中で生きて行く前提では、そこから逃げると、後からより大変な事態を招くことが想起できるため、気まずさや恐怖、面倒臭さに、立ち向かうことになるのだが、、、。 若き写真家が見る歪んだ世界、第14回目は、度々蒸発を繰り返す自身の父親を撮影する金川晋吾の作品とインタビュー。 まず写真を始めたきっかけを教えてください。 高校生くらいから興味はあったんですけど、格的には大学に入ってからで。神戸大学の映画部と写真部に入ってたんですけど、最初は映画製作の方に興味があって、写真はちゃんとやらずにいたんです

    若き写真家が見る歪んだ世界 vol.14 金川晋吾
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