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2009年3月18日のブックマーク (3件)

  • 大文字?小文字? | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    撮りためた写真の整理をしてたら、ひとつテーマができました。 「ロゴとかで大文字と小文字とが混ざっているのって、どうなの?」と不安に感じる人のために。 サントリーさんの新ロゴの選定と最終デザインのまとめについての助言をしたのがマシュー・カーターさんと私なので、新ロゴ発表の直後にセミナーなどで「あの SUNTORY の新しいロゴの U と N は小文字だけど、大文字と小文字を混ぜてもいいのか」みたいな質問を受けました。その時、ちょっとふざけてこう言ったんです。「実はあのロゴの S も O も小文字です」。 サントリーの場合は、とくに「やんちゃ」さや「水の柔らかさ」が求められたということもあったので、ちょっとインフォーマルな感じの字形を選ぶことになりました。選考委員のマシュー・カーターさんも私も、N の字形については特に気にしませんでした。普段ローマ字に接している人の目から見て問題なく読めるなら

    大文字?小文字? | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」
  • 小林章の欧文書体・使用例 | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    書体デザイナーの密かな楽しみは、買い物先や旅先で自分の書体に思いがけず出会うことです。ここでは自分の書体の使用例だけを集めました。ときどき付け足すつもりです。 書体の名前の最初についているのは、書体メーカーの名称あるいは略称です。 FF: エフ・エフ。フォントショップ (FontoShop International)のこと。 ITC: アイ・ティー・シー(International Typeface Corporation) 。 Adobe: アドビ・システムズ (Adobe Systems)。 FF Clifford(クリフォード) カンヌ映画祭のグランプリ、 パルム・ドールのロゴに使われているのも Clifford です。 この書体は私が欧文書体設計家になるきっかけでした。1994 年からコツコツつくって改良を重ねて、97 年にほぼ完成して、しばらくは放っておいたんです。1997 年

  • 書体は特定の国の雰囲気を持ってるの? その1 Bodoni, Caslon など | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    いくつかまとめて、ちょっと長い話を書きます。日のデザイナーの皆さんに、ぜひ最初に知っておいてほしいんです。 日でよく聞かれる噂話ですが、「Bodoni(ボドニ)はイタリア、Caslon(カスロン)はイギリス、Helvetica(ヘルベチカ)はスイスで生まれた書体だからその国で使うもの」なんてことは決してありません。その辺のことをドイツ人の友達と話したら、結局「タイポグラフィはそんなに簡単じゃない!(笑)」というところに落ち着きました。イタリアの人がつくった書体はイタリアのイメージのはずだ、と考えるのは単純すぎるんです。 私はワインに詳しくありませんが、詳しい人になると「イタリア料理にはイタリアのワインが合う」なんて大ざっぱなことは言わないでしょう? 料理が肉だろうが魚だろうが、イタリアのワインだったら赤でも白でも、辛口でもなんでもいいなんて。 だから、書体を選ぶ際に産地じゃなくてその書

    書体は特定の国の雰囲気を持ってるの? その1 Bodoni, Caslon など | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」