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ブックマーク / ameblo.jp/kyupin (4)

  • 『コンビニのアルバイトができる人はレベルが高い』

    精神疾患によりアルバイトも向き不向きがある。僕はコンビニのアルバイトができる人はポイントが高いと思う。これは、コンビニでアルバイトができる人は他のアルバイトも広くこなせそうと言う意味である。ここでは、ミスが多く店長に叱られてばかりの人はできるとは言わない。 ある日の診察中、コンビニは色々なことを覚えねばならず、同時にしないといけない業務も多いので大変と言う話が出た。 現代のコンビニはキャッシュカードや交通系パスモなど様々な支払い方法があるし(チャージも含め)、税金の支払いや住民票も取れるようになり、レジ打ちだけできるのでは到底務まらない。 ADHDの患者さんで、コンビニよりもう少し易しそうにみえる居酒屋のアルバイトで、大学生なのにミスがあまりにも多く、店長から高校生やフリーターより遥かに仕事ができないと言われショックを受け、精神科に初診した人がいる。 これは障害に由来するミスの多さと仕事

    『コンビニのアルバイトができる人はレベルが高い』
  • 『コロナウィルス感染拡大と精神医療について』

    コロナウイルス流行時に精神医療でどのようなことに困っていたかを紹介したい。これは今も現在進行形で、緊急事態宣言が解除されてもしばらく大きくは変わらないと思う。 〇他科受診をさせにくい。 単科の精神病院の入院患者は、精神科以外の診療科には個別に受診してもらっている。例えば、歯科、整形外科、眼科、耳鼻咽喉科などである。 市内で新規感染者が出ていると、容易に受診させられない。現在の精神病院の入院患者は高齢者が多く、院内で新型コロナ感染者が出ると大変なことになるからである。 なお、もし感染者が出た場合、肺炎患者さんは精神病院内で診てほしいと要請が出ており、どこの部屋(例えば母屋から離れた建物)を使おうかと話し合っている。 〇面会がほぼできない。 外部の人が病院に入ると感染リスクがあるので面会はほぼ禁止である。うちの病院ではガラス越しに面会してもらっていたが、これも1Fだけである。ベルギーでは特別な

    『コロナウィルス感染拡大と精神医療について』
  • 『統合失調症には加齢による睡眠時間短縮がみられないこと』

    ヒトは加齢により睡眠時間が短縮することが知られている。 一般に高齢になると早寝早起きになり睡眠時間が短くなる。質的にも深い睡眠が減少する。レム睡眠睡眠の後半に診られる傾向があるが、高齢者では前半にも混入し、レム睡眠の分布の偏りが若者より少なくなっている。 初老から高齢の統合失調症さんの患者の睡眠の特徴を掴むのはやや難しい。睡眠の特徴、例えば睡眠時間やレム睡眠の多寡は服用している睡眠薬に影響されるからである。 つまり、例えばたいていの統合失調症の患者が長い睡眠をとっていたとしても、現場の医療従事者は服薬している睡眠薬によるものと思いがちであり重要視しない。 普通、精神科病院の消灯時間は午後9時が多い。もう少し遅い精神科病院もあるかもしれないが、消灯時間は看護師のシフト勤務から制限を受け、このくらいの時間にしないと勤務体制に影響が出る。 慢性の統合失調症の初老から高齢者の全てが睡眠薬を飲んで

    『統合失調症には加齢による睡眠時間短縮がみられないこと』
  • 『統合失調症の患者さんの服薬中断』

    もう数ヶ月前になるが、あるデイケアのメンバーさんが薬を全然服用していないことが判明した。病状はどうだったかと言うと、やや多弁で、表情は硬いが、もうずっとそのようなハイテンションな状態が続いていたので、それほど悪いとは皆から思われていなかった。しかし、長く入院生活をしていたような人ではあるし、以前一度措置入院もしているので、そのまま飲まなくても良いというわけにもいかない。退院時、ずいぶん家族から反対があり、毎日デイケアに参加させるし、悪くなればすぐに対応すると伝えてなんとか退院の了解を得たような経緯があり、病院にもある程度責任があるのである。服用していた薬物はルーラン16mg(8mgを2錠)。これだけしか服用していないのに、やめようと思うのが僕の感覚ではちょっと理解しにくいところはある。いったい、どのくらい薬を服用していなかったかと言うと、1年7ヶ月。よくもまあそんなに長い期間、服用せず、な

    『統合失調症の患者さんの服薬中断』
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