「人生は山あり谷あり。男時(おどき)は果敢に攻め、女時(めどき)はじっと耐え忍び、やがて来る男時に飛躍するための英気を養うこと」。ジャパネットたかたの創業者、高田明さんは世阿弥のこの言葉通り、ピンチをチャンスに変えてきたとか。高田さんが波乱万丈の世阿弥の生涯に触れつつ、自らの人生を振り返ります。 高田 明(たかた・あきら) ジャパネットたかた創業者、V・ファーレン長崎社長。1948年長崎県生まれ。大阪経済大学卒業後、機械製造会社勤務を経て、父親が経営するカメラ店で働く。1986年に独立し、カメラ販売の「たかた」(現ジャパネットたかた)を設立。ラジオ通販で手応えをつかみ、通信販売にシフト。2015年、社長を退任。2017年4月、サッカーJ2(当時)のクラブチーム、V・ファーレン長崎の社長に就任。同年11月の「奇跡のJ1昇格」に貢献した。著書に「高田明と読む世阿弥」などがある。(写真:菅 敏一