写真1●多摩大学「ルール形成戦略研究所」創立記念セミナーに登壇した(左から)徳岡晃一郎副所長、寺島実郎学長、國分俊史所長 多摩大学は2016年6月29日、国際的・社会的ルール形成に関する戦略を専門的に扱う「ルール形成戦略研究所」(6月1日設立、以下新研究所)の創立記念セミナーを開催した(写真1)。 寺島実郎学長は、「国際社会の課題を解決するにはルール作りが必要だが、日本は必ずしもうまくない。スポーツで日本の選手が活躍するとその後不利になるようにルールが変わることがよくある。こうした状況を打破するには、ルール形成のプロセスやノウハウを正しく理解することが重要だ」と述べた。 新研究所の副所長に就任した徳岡晃一郎・多摩大学大学院教授は「日本型のイノベーションは小粒なものが多い。既存のルールの中で改善を積み重ねるのは得意だが、ルールを再定義するような大きなイノベーションは起こりにくい。米国のベンチ