移民への暴力事件続くイタリア 規制強化が差別あおる?2008年10月28日0時36分印刷ソーシャルブックマーク ローマで今月4日に行われた移民への暴力事件に抗議するデモ=ロイター 【ローマ=喜田尚】移民規制を強める中道右派ベルルスコーニ政権のイタリアでこの秋、人種に絡むと見られる暴力事件が続いている。野党や人権団体は「政府の強硬策が差別感情をあおっている」と批判するが、政権は高い支持を背景に強気だ。 暴力事件は9月から今月にかけ、せきを切ったように表面化した。最初は9月14日。北部ミラノの路上でブルキナファソ生まれ、イタリア育ちの19歳の青年が喫茶店経営の親子に金属製の棒で殴られ、間もなく死亡。逮捕された親子は、青年が店からビスケットを盗んだためと話したが、暴行の際「黒人野郎」などと叫んでいたとされ、移民ら約7千人が抗議デモをした。 数日後、南部ナポリ北郊の町でガーナ出身などアフリカ系移民
フィンランド、クラスター禁止条約調印せず ロシア意識 2008年11月1日10時11分印刷ソーシャルブックマーク 【ロンドン=土佐茂生】フィンランド政府は10月31日、不発子爆弾による被害が相次いでいるクラスター(集束)爆弾の禁止条約について12月にオスロで開かれる署名式では調印しないことを決めた。隣国ロシアを念頭に、防衛上の必要性があると判断した。 フィンランドはロシアに占領された歴史がある。地元メディアなどによると、バンハネン首相は「国境を守る上で必要。あくまで国土防衛のために使う」と説明した。一方で、代替兵器の配備や費用を検討した上で、将来的に調印する意向も示した。不発弾の除去など人道的な活動には協力するという。 与野党から「(自国の)アハティサーリ元大統領のノーベル平和賞受賞が決まった直後にクラスター爆弾を持ち続けると決めたことは、世界に誤ったメッセージを送ることになる」と批判も出
「大虐殺に沈黙した法王」は聖人か 聖職者が論争(1/2ページ)2008年10月25日8時31分印刷ソーシャルブックマーク 【ローマ=喜田尚】第2次大戦中のローマ法王ピオ12世(在位1939〜58年)に対する評価を巡って、ユダヤ教とカトリックの聖職者の論争が再燃している。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に沈黙したと批判するユダヤ教指導者が、法王を聖人に列するバチカンの動きに異議を唱え、それにカトリック側が反発。微妙な関係のバチカンとイスラエル政府は沈静化に必死だ。 きっかけは7日、バチカンの世界代表司教会議にユダヤ教徒として初めて招かれたイスラエル・ハイファの宗教指導者の発言だった。バチカンがピオ12世を聖人の前段階である「福者」にする手続きを進めていることに触れ、「我々は彼の沈黙を忘れることができない」と中止を求めた。 これに対し、バチカンの列聖省の神父が18日、ピオ12
「人魚姫の像」上海万博出展に反対の声 デンマーク2008年9月29日14時59分印刷ソーシャルブックマーク コペンハーゲンの人魚姫の像=土佐写す デンマークの首都コペンハーゲンの観光名所「人魚姫の像」を、2010年の上海万博に出展させる計画を政府が提案したところ、反対の声が上がり、騒動になっている。 政府は、上海万博での首都の売り込み役として、1913年に設置された高さ約120センチの人魚像に目をつけた。バルト海の海水を持っていき、プールを作って展示する計画。像の留守中は、中国人芸術家の作品を代わりに置くという。 ところが、右翼政党の国民党の議員が「国民の誇りをアジアに持っていくなんてグロテスクな計画だ。だれがニューヨークの自由の女神を貸し出そうと考えるのか」とかみついた。地元紙も計画をやめさせる特集を始め、人魚像の制作者の孫までが「首都のランドマークを中国に持っていくなんて……」と反対に
民主要求資料の事前報告 自民国対、外務省にも指示2008年10月2日15時2分印刷ソーシャルブックマーク 民主党の外務防衛部門会議が2日開かれ、出席した外務省の担当者が、民主党からの資料要求を自民党国会対策委員会に報告するよう内閣総務官室経由で指示を受けていたことを明らかにした。「自民党国対から『民主党からの資料要求の現状を報告するように』との指示を受け、メールなどで省内に周知した。内閣からの指示なので対応した」と説明したという。 浅尾慶一郎「次の内閣」防衛相は、朝日新聞の取材に対し、「三権分立の観点から問題だ。自民党と政府が一体化している」と批判した。農水省などでも同様の事態が明らかになっており、民主党は「事前検閲による国政調査権の侵害」として、今後、国会でも追及する構えだ。 アサヒ・コムトップへニューストップへ
自民への事前提出、厚労省も 民主党からの要求資料2008年10月2日13時57分印刷ソーシャルブックマーク 厚生労働省は2日、民主党から要求があった後期高齢者医療制度(後期医療)に関する資料を、民主党に提出する前に自民党国会対策委員会に示していたことを明らかにした。自民党国対からの指示だと言い、指示を受ける以前から重要案件は事前に自民党側に自主的に報告していたことも認めた。 同日午前にあった民主党の厚生労働部門・総務部門合同会議で明らかにした。民主党は「事前検閲だ。我々の問題意識がすべて筒抜けになる」と、徹底追及する構え。 厚労省などの説明によると、9月12日の自民党国対の会議で各省庁の官房長に対し、「役所の事務負担軽減のため、資料要求に関するルール作りを野党に申し入れる。それに役立てるため、新たに作る資料などがあれば知らせてほしい」と指示があった。 厚労省が事前に報告した資料は、健康保険
「野党へ資料、自民の許可を」 事故米で農水省が文書2008年10月1日9時27分印刷ソーシャルブックマーク 民主党は30日、農林水産省が事故米の不正転売問題で野党から資料提出を求められた際、自民党の国会対策委員会の許可を得るよう、省内に文書で通知していたことを明らかにした。農水省も文書作成を認め、「自民党から野党に資料要求のルールづくりを申し入れたことが背景にあり、問題はない」(総務課)としている。 文書は9月12日付で、表には「自民党国対から内閣総務官室を通じて『別紙』の通り依頼があった」と書かれ、裏には「別紙」として「野党からの資料要求には、各省庁限りの判断で資料を提出することは厳に慎み、自民党の国対筆頭副委員長に相談すること」とあった。 文書は30日、農水省に対する民主党のヒアリングの場で平野達男参院議員が公開した。同党は「国政調査権を不当に妨げるもの」と国会で自民党を追及するという
世界中のブログ翻訳プロジェクト進行中 2008年03月20日 アジアやアフリカ、中東などのブログを英語に翻訳し、世界に発信するプロジェクトが進んでいる。欧米メディアが伝えない地域の生の声に注目し、言葉の架け橋になっている。世界中から集まった英語記事の日本語への翻訳も手掛ける。(アサヒ・コム編集部) 「East Asia」のページには米国人演歌歌手・ジェロさんの記事 グローバルボイスのトップページ 翻訳をしているのは「グローバルボイス」。ハーバード大学のロースクールにあるシンクタンクがプロジェクトの形で運営している。2004年12月に発足。世界の言語、地域ごとに19人のエディターがおり、ボランティア約80人が手伝う。現在、約30の言語を翻訳している。普段の連絡はメーリングリストで行う。 日本語のエディターは、翻訳業の鴇田(ときた)花子さん(28)とカナダ人の大学院生で翻訳もするクリス・サルツ
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