不思議! スペインの写真家、チェマ・マドスさんは、デジタル写真をPhotoshopでいじる、のではない方法で、実際ありえないような非現実的な写真を撮ってしまうアーティストです。たとえばこのスプーンですが、ついている影は間違いなくフォークの影。もちろんアナログの合成写真でもありません。 マドスさんの世界は、ダリやデュシャンといったシュルレアリストの作品につながります。彼がデジタル写真を好まないのは、現実に対して、Photoshopを通じてでなく「自分で手を加えたいから」だそうです。 マドスさんが写真を撮るときは、まずその独特の被写体を作り出します。次に、フィルムで極力シンプルかつクリーンに撮影します。そうすることで、このようにメッセージ性を感じさせ、しかも美しい作品が作られます。 さて、最初のスプーン写真、どうやって撮られたんだと思いますか?答えは意外と簡単みたいですよ。 [Chema Ma