1月14日の公開以来、その衝撃的な内容で大きな反響を引き起こしている映画「ヒミズ」。マンガ家・古谷実のキャリア最大の問題作を「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」の園子温監督が実写化することで、鬼才同士のぶつかり合いが実現した一作だ。 撮影直前に起こった東日本大震災を受け、大幅に脚本を書き直したという本作は、「3・11後の日本」を舞台に、普通の人生を夢見る15歳の男女の葛藤を描く。「第68回ヴェネツィア国際映画祭」で最優秀新人俳優賞を受賞した染谷将太&二階堂ふみの気迫あふれる演技にも賞賛が集まっている。 また映画はアーティストからの注目も高く、フライヤーには向井秀徳、坂本慎太郎、山口隆(サンボマスター)などがコメントを寄せている。今回ナタリーでは、原作からのファンだったという渡辺大知(黒猫チェルシー)へインタビューを実施し、映画「ヒミズ」の魅力に迫ってみた。 住田祐一、15歳。彼の願いは、「普通