Linuxカーネルは,CPUやメモリー,ディスク,ネットワークなどのさまざまなデバイスを管理・制御しています。カーネルがそれらを扱う際の設定をうまく変更すれば,各部分の性能を容易に向上できます。いくつかチューニングのキーとなるポイントを具体的に紹介します。 Linuxに精通した人なら「カーネル・チューニング」といえば,カーネル・コンパイル時の各種設定を書き換え,カーネルを再構築するといった方法を考えることでしょう。確かに,カーネルにはCPUやメモリー,I/O,ネットワーク,各種周辺デバイスに関する100以上の設定が,コンパイル時に用意されています。 ただカーネルの設定を書き換えて再構築しても飛躍的に性能を向上させることは難しいといえます。一般のLinuxディストリビューションに含まれるカーネルは,デスクトップやサーバーなどのさまざまな環境で最適に動作するように構築されているからです。 実は
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