DPEARL（ディパール）ウェブサイトより 東京科学大学発のスタートアップ、フィルダクトは2日、シリーズ A ラウンドの1st クローズで約3億円を調達したと発表した。このラウンドは Global Hands-On VC（GHOVC）がリードし、朝日メディアラボベンチャーズが参加した。これは2022年6月に明らかになったプレシリーズ A ラウンドに続くものだ。この調達により、同社の累積調達額は約5億円に達した。フィルダクトは、今回調達した資金を活用して歯科矯正プロダクトの強化、歯科技工における大学との共同研究などに取り組む予定。 フィルダクトは、3Dテクノロジーを活用した歯科矯正サービス「DPEARL（ディパール）」と歯科医院向けクラウド管理システム「MediLeap（メディリープ）」を主力事業として展開している。DPEARL は、3D プリンターや CAD を活用し、独自のワークフロー構

Image credit: YOSEMITE クリエイターやエンターテイメント企業向けの製造・販売プラットフォーム「YOSEMITE」を運営するヨセミテは2日、3億1,000万円の調達を発表した。引受先となったのは B Dash Ventures、Dual Bridge Capital、Dawn Capital ほか。 今回の資金調達により、ヨセミテは人材採用を強化し、ものづくり・コマース領域におけるプラットフォームの開発をさらに推進する予定だ。また、非連続な成長を目指し、製造や物流、販売機能を強化し、コマースプラットフォームの確立を実現していくとしている。 ヨセミテの創業は2022年3月。代表を務める菊川航希氏は東京大学卒業後、外資系戦略コンサルティングファームを経てソフトバンクビジョンファンド出資先企業の日本事業立ち上げを複数担当したのち同社を創業した。 同社の主力サービス「YOSEM

天然界面活性剤開発のアライドカーボンソリューションズ、5.5億円をシリーズC調達——UMIと静岡キャピタルから Image credit: Allied Carbon Solutions 静岡・沼津に拠点を置き、天然界面活性剤「ソホロリピッド」の開発・製造を行うアライドカーボンソリューションズは1日、シリーズ C ラウンドで5億5,000万円を調達したと発表した。このラウンドには、ユニバーサルマテリアルズインキュベーター（UMI）が参加した。以前の調達については不明。今回調達した資金は、各種産業用途における顧客企業との共同製品開発や実証試験、国内外での生産拡大、アジア・中東・ヨーロッパなどへの販路開拓に投資される。 出資した静岡キャピタルは、ソホロリピッドの幅広い産業用途への活用可能性と脱石油化学・カーボンニュートラルな社会実現への貢献を評価し、しずおかフィナンシャルグループ（東証：583

店舗情報管理支援SaaS「口コミコム」運営のmov、シリーズB2でZVCから資金調達——4キャリア＆5大ポイント経済圏と資本関係構築達成 Image credit: mov mov は2日、シリーズ B ラウンドの2nd クローズで Z Venture Capital から資金調達したことを明らかにした。金額は明らかにされていないが、同社はシリーズ B ラウンドの3rd クローズに向けた調達を進めており、最終的に3rd クローズを受けて、シリーズ B ラウンド全体の調達金額は明らかにされる見込みだ。今年5月に明らかにされたシリーズ B ラウンドの1st クローズ時点で、mov の累積調達額は約35億円に達している。 mov は、AI 店舗支援 SaaS「口コミコム」やインバウンド担当者向けメディア「訪日ラボ」を運営している。口コミコムは、Google マップをはじめとした地図アプリやグルメ

東北大発・ガス分析技術開発のボールウェーブ、台湾Darwin Ventureや医療機器シスメックスから資金調達 ボールウェーブが開発するボールSAWセンサ（同社 Web サイトから） 東北大学発のベンチャー企業でインライン・リアルタイムのガス分析技術を開発するボールウェーブは1日、直近のラウンドで台湾の Darwin Venture（達盈管理顧問）と神戸の医療機器メーカーであるシスメックス（東証：6869）から資金調達したと発表した。ラウンドと調達額は非公開。同社の創業は2015年で、前回の資金調達は2018年11月。その際には東北大学ベンチャーパートナーズ、リアルテックファンド、大和企業投資、三菱 UFJ キャピタル、SMBCベンチャーキャピタルから6億円を資金調達している。 ボールウェーブのコア技術であるボール SAW センサは、球上の SAW 長距離伝搬現象を利用した高速・高感度なガ

Image credit: BookBase 出版スタートアップの BookBase は1日、World Innovation Lab（WiL）がリードしたプレシリーズ A ラウンドで資金を調達した。調達金額は非公開（現時点での調達額は、日経によると2億8,000万円）。同社はこのラウンドでは最大2億9,400万円を集める予定。今回の資金調達により、編集部の拡大による小説・ライトノベルの制作量・製作速度アップ、ライトノベルを原作とした自社コミカライズ（漫画制作）、新たなコンテンツ IP の制作および他社との共創を行う予定。 2019年創業の同社は小説家コミュニティを有する出版プラットフォーム「BookBase」を運営。小説の制作から販売までをワンストップで実施する。特に小説・ライトノベルに軸足を置いた作品の制作・出版が特徴で、今年の1月から超挑戦型ライトノベルレーベル「ダンガン文庫」の刊行

Image credit: Skylink Technologies 神戸に拠点を置く航空スタートアップのスカイリンクテクノロジーズは1日、シードラウンドで5,000万円を調達したと発表した。このラウンドは mint がリードインベスターを務め、中野智哉氏を含む個人投資家3名が参加した。 スカイリンクテクノロジーズは、「いつでもどこでも行きたい場所へ行ける」をコンセプトに、長距離飛行が可能な空飛ぶクルマ（VTOL 機）の研究開発に取り組んでいる企業。VTOL（Vertical Take-Off and Landing）とは垂直離着陸を意味し、従来の航空機とは異なり、広大な滑走路を必要としない次世代の飛行機として注目を集めている。 同社が開発中の VTOL 機は垂直離着陸が可能なため、限られたスペースからの発着ができるのが特徴。これにより、従来の航空機のような大規模なインフラ投資を必要とせず

Image Credit：LOMBY 自動配送ロボット開発を手掛ける LOMBY は1日、プレシリーズ A ラウンドで2億7,000万円を調達したと発表した。このラウンドは、ユナイテッド（東証：2497）と MLC ベンチャーズがリードし、Suzuki Global Ventures、DRONE FUND が参加した。調達した資金は、自動配送ロボット LOMBY の量産に向けた技術開発と運用体制強化に向けた採用を進めることに用いられる。リリースによると、同社の社員数は15名で5カ国から集まった多国籍チームとなっており、各分野の専門スキルを持ったエンジニア中心の体制となっている。 LOMBY は自律走行配送ロボットサービスを提供する事業を展開する2022年創業のスタートアップ。遠隔操作や自律走行技術により、人的リソースを最小限に抑えつつ24時間低コストでの配送を実現し、必要な時だけ利用できる

8月にオープンした「THE MUSEUM」で、事業の展望を語るソーシャルインテリア代表取締役の町野健氏 Image credit: Masaru Ikeda 家具のサブスクリプションサービス「subsclife（サブスクライフ）」などを運営するソーシャルインテリアは1日、住友商事（東証：8053）と資本業務提携し、住友商事の持分法適用会社となったことを明らかにした。資本提携に関する具体的な調達額については明らかにされていない。両社は、インテリア業界における事業拡大と革新的なプラットフォームの構築の取り組む。 住友商事は、1996年から展開してきた「ショップチャンネル」など通販・EC 事業で培った顧客基盤や運営ノウハウ、さらに不動産事業での業界ネットワークを活用し、ソーシャルインテリアの「業務管理クラウド」の普及促進を目指す。また、住友商事グループ会社の住商インテリアインターナショナルとソー

左から：リフカム 代表取締役 清水巧氏、ウィルオブ・ワーク 代表取締役 村上秀夫氏 Image credit: Refcome, Willof Work ウィルグループ（東証：6089）傘下のウィルオブ・ワークは1日、リファラル採用支援プラットフォームを運営するリフカムを買収したと発表した。買収額などの詳細は公開されていない。今回の買収により、リフカムは自身のリファラル採用サービスをさらに広範囲に展開し、急速に変化する人材市場での競争力を強化することを目指している。 リフカムは2015年に清水巧氏によって設立された。清水氏は、リクルートや複数のスタートアップでの経験を経て、企業の採用活動におけるリファラル（社員紹介）の大きな可能性に着目し、それを効率化するためのプラットフォームを開発した。リファラル採用は、従業員が自身の人脈を活かして候補者を紹介する手法で、質の高い人材を採用するための強力

ロゴラボ、ロゴ使用許諾一括管理SaaSを正式ローンチ——6,000万円をシード調達、ヤマダHDなど10社以上が利用 Image credit: Logo Labo ロゴラボは1日、シードラウンドで XTech Ventures らから6,000万円を調達したと発表した。この金額にはデットが含まれる。また同日、ブランド使用許諾管理 SaaS の第一弾として「ロゴラボ ブランドチェック」を正式ローンチした。ヤマダホールディングス（東証：9831）や PLAN-B など、既に大手企業を含む10社以上が利用を開始しており、成果創出につながっているという。 近年、企業の知的財産管理、特にブランドアセットの管理が重要性を増している。ロゴラボによると、画像素材などの不正利用・無断利用に関する事件は過去5年で2倍に増加。また、企業間でのブランドデータのやりとりに関する許諾管理は80％の企業が不十分と回答し

「Careermap」 Image credit: Goodnews 大阪に拠点を置くグッドニュースは9月30日、直近のラウンドで2.7億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。このラウンドに参加したのは、SMBC ベンチャーキャピタル、K&P パートナーズ、みずほキャピタル池田泉州キャピタル、GO-ON、個人投資家の福留大士氏。同社にとって、今回の調達は、2022年4月に実施した5,750万円の調達に続くものだ。 SMBC ベンチャーキャピタル、K&P パートナーズ、みずほキャピタルは以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の調達を受けて、同社の累積調達額は明らかになっているものだけで3億3,250万円に達した。 グッドニュースは2006年、代表取締役の杉岡充敏氏により創業。広告代理店での経験を活かして、主に人材関連のサービスを展開していたが、2017年に、専門学校向けの職

早稲田大学教授の戸川望氏（Chief Scientific Officer）、CEO 古賀純隆氏、慶應義塾大学教授の田中宗准氏（Chief Technology Officer）とChief Product Officer 武笠陽介氏 Image credit: Quanmtic 量子計算と AI、数理最適化技術を組み合わせたソリューションを提供する Quanmatic（クオンマティク）は30日、シリーズ A ラウンドで5.3億円を調達したことを明らかにした。このラウンドには、東京大学エッジキャピタルパートナーズ（UTEC）、早稲田大学ベンチャーズ（WUV）、JP インベストメント、SMBC ベンチャーキャピタルが参加した。 これは同社にとって、2023年3月に明らかにしたシードラウンドに続くものだ。UTEC と WUV は以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の調達を受けて、累積

狭所や荒れた床面の製造現場で自在に移動可能、球駆動式ロボット開発のTriOrbが2.5億円をプレシリーズB調達 「TriOrb BASE」 Image credit: TriOrb 北九州市を拠点とする TriOrb は9月30日、プレシリーズ B ラウンドで2.5億円の資金調達を実施したと発表した。このラウンドには、豊田合成（東証：7282）、AIST Solutions、三菱 UFJ キャピタル、科学技術振興機構（JST）東京大学エッジキャピタルパートナーズ（UTEC）、みらい創造機構、DRONE FUND が参加した。UTEC、みらい創造機構、DRONE FUND は以前のラウンドに続くフォローオン。これは、今年1月のシリーズ A ラウンドに続くものだ。今回の調達を受けて、TriOrb の累積調達額は6.9億円に達した。 2023年2月に創業した TriOrb は、九州工業大学発のス

教師データ作成効率化「FastLabel」、事業連携強化で丸紅とソニーからシリーズB延長調達——累積調達額は21.5億円に Image credit: FastLabel FastLabel は27日、シリーズ B のエクステンションラウンドの2nd クローズで丸紅（東証：8002）と Sony Innovation Fund から資金調達した。シリーズ B のエクステンションラウンドの2nd クローズ単体での調達がは明らかにしていないが、前回明らかにした累積調達額との差分などから2億円程度と見られる。 これは同社にとって、約半月ほど前に明らかにしたシリーズ B のエクステンションラウンドの1st クローズに続くものだ。この調達により、シリーズ B 全体の合計調達額は14.5億円、設立からの累積調達額は約21.5億円に達した。この資金調達の目的には、事業会社との連携強化、AI データプラッ

高品質デザイン家具を手頃な価格で提供する CAGUUU は27日、シードラウンドで3億円を調達したことを明らかにした。このラウンドには、ジャフコグループ（東証：8595）と PKSHA Algorithm Fund が参加した。今回調達した資金は、これらのプラットフォームの運営強化や、マーケティング活動の拡大、公式アプリの開発に充てられる予定だ。 CAGUUU は、産地の多様なサプライヤーと緊密に連携することで、定番商品から最新トレンドまで幅広い商品ラインナップを実現。EC を通じた直接販売により中間コストを大幅に削減し、高品質な商品を低価格で提供している。また、大手物流企業との連携により、全国への迅速な配送と充実したカスタマーサポートを実現している。 現在、CAGUUU は自社の公式サイトやアプリに加え、楽天、Amazon、Yahoo!、Qoo10 などの主要な EC プラットフォームで

韓国の食材スーパーDXソリューション「Q Market」運営、12億円をシリーズB調達——日本市場進出を模索 「Q Market（큐마켓）」 Image credit: As We Make（애즈위메이크） 食材スーパーマーケットの DX 統合管理ソリューション「Q Market（큐마켓）」を運営する As We Make（애즈위메이크）は24日、シリーズ B ラウンドで110億ウォン（約12億円）を調達したと明らかにした。 今回ラウンドの調達額は、2022年に50億ウォン（約5.4億円）の調達でクローズしたシリーズ A ラウンドの2倍以上で、累積調達額は170億ウォン（約18億円）に達した。ベンチャー投資の厳しい時期が続く中、韓国国内プラットフォーム、SaaS（Software as a Service）企業としては稀なニュースで、その意味は大きい。 今回のシリーズ B ラウンドには、既

エンジニア採用支援のLAPRAS、韓国Wantedらから4億円を調達——AI機能拡充と韓国エンジニアのマッチングに注力 左から：WANTED JAPAN の CEO カン・チョルホ（姜哲浩、강철호）氏、Wanted Lab の CEO イ・ボッキ（이복기）氏、LAPRAS の CEO 染谷健太郎氏 Image credit: LAPRAS, WANTED JAPAN IT エンジニア採用プラットフォーム「LAPRAS」を運営する LAPRAS は25日、約4億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。韓国の HR テック大手 Wanted Lab（원티드랩、KOSDAQ：376980） の日本法人 WANTED JAPANが出資した。なお、金額には、りそな銀行と日本政策金融公庫からのデットが含まれる。LAPRAS の累積調達額は約12億円に達した。 LAPRAS は今回の資金を、AI

ユナイテッドからスピンオフ、オンラインくじ「RAFFLE」運営が3億円をシリーズA調達——ドコモVとWがリード Image credit: Fogg オンラインくじプラットフォーム「RAFFLE」やオーディションプラットフォーム「CHEERZ」を運営するフォッグは24日、シリーズ A ラウンドで約3億円を調達したと発表した。 このラウンドは、NTT ドコモ・ベンチャーズと W fund がリードし、フロンティアインターナショナル（東証：7050）、シンガポールの VoiStock、エンジェル投資家複数が参加した。また、既存株主であるユナイテッド（東証：2497）からの株式の一部譲渡も行われている。 フォッグは2013年、ユナイテッドの子会社として創業。RAFFLE は、オンラインくじという新しい市場を開拓し、現在ではプロスポーツチームや著名アーティスト、アイドルグループなどが参画している。

Image credit: TANP ギフト専門 EC 「TANP（タンプ）」を運営するタンプは24日、直近のラウンドで約10億円を調達したと発表した。このラウンドはニッセイ・キャピタルがリードし、Cygames Capital、JFR MIRAI CREATORS Fund、CRG インベストメント、ANRI、あおぞら企業投資が参加した。ラウンドステージは明らかにされていない。 これは、2020年7月に実施されたシリーズ C ラウンドに続くものだ。今回の調達を受けて、累積調達額は約27億円に達した。今回調達した資金は、これらの新規事業の展開に充てられる。 タンプは2017年、Gracia の社名で創業。今年4月にサービス名と揃える形で社名が変更された。タンプが運営するギフト特化型ECサイト「TANP」は、25,000以上のアイテムを展開。誕生日プレゼントや結婚・出産祝いといったギフトシー