写真/読売新聞社提供">深夜の市街地を走る暴走族。筆者は彼らの爆音のせいで寝不足になったことがあるが今となっては懐かしい… 写真/読売新聞社提供 近ごろ、あまり暴走族の爆音って聞かないですよね? 事実、今年2月の警察庁発表によると、昨年1年間に全国の警察が把握した暴走族の構成員は1万454人で前年比約1割減り、11年連続の減少だという。なぜ暴走族は年々減っているのか? 暴走族の興亡の歴史について、関西学院大学教授で『ヤンキー進化論』の著者・難波功士さんに聞いた。 「1950年代、暴走族のルーツが誕生。バイクで車をジグザグに追い越す遊びに熱中し、騒音をまき散らした彼らは、カミナリ族と呼ばれました。大卒初任給1万円の当時、バイクは約16万円もしたため、若者の間では裕福な家庭の子だけが手にでき、ゆえにカミナリ族に憧れる若者は非常に多かったのです。ところがその後、徐々にバイクの値段が下がり、普