2人の青年がチームを去った。 別れの握手は時に辛く、寂しいが、 それ以上に「希望」を感じることがある。 1人は「ガミちゃん」。 今季はなかなか出場機会に恵まれなかった。 でも、腐ってもいなかった。 いつも、こう話していた。 「僕の持ち味は安定感なんです。 いつ、どんな時も安定していないと、僕の存在価値はないんです」 だから、練習で手を抜くなんてあり得ない。 いつも一生懸命だった。 サッカーに対する真摯な取り組みは、誰もが認めていた。 もう1つの顔があった。 選手会副会長を務め、「裏方」の仕事を黙々とこなしていた。 例えば、募金活動のため地域のイベントに参加すると、 いつも自分自身で礼状を書いていた。 チーム、選手を代表して、自分の言葉で感謝を伝えていた。 活動の準備やレポートにも時間を割いていた。 すごく面倒だし、人が敬遠するようなことを率先してやっていた。