雅子さまは通訳なしでアラブの女性王族と語られた 5月に上梓した拙著『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)に詳しく書いたが、新天皇と皇后の「皇室外交」のはじまりは、1994年、ご成婚後のアラブ7カ国訪問に遡る。当時、徳仁皇太子と雅子妃は、男女が同席しないイスラムの慣習に基づいて別々に晩餐会に臨んだ。男性社会の中東で、雅子妃は元外交官だったキャリアを活かし、女性王族に囲まれて通訳なしで会話を和ませたという。アラブの女性王族の中に女性皇族が入ったのはこれが初めてで、「アラブの王室と重層的な関係が作れたのは大きな意義がある」と評価された。
![トランプ来日 「メラニアは大変皇后を尊敬しています」新天皇と雅子さまが受け継ぐ“皇室外交”の本質 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/267c4124bf67f2b067093e3130f4b4c5f7b10354/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F4%2Fb%2F1200wm%2Fimg_4b0501fd1600397ccf751f5b8db19aed1153213.jpg)