「宇宙や地球関連のデータを活用して、世界レベルの問題を解決する」。こんな壮大なテーマのハッカソン(限られた時間で開発を競うイベント)が、2013年4月20日と21日の2日間、世界中の各都市で開催された(写真1)。 名称は「International Space Apps Challenge 2013」で、米国航空宇宙局(NASA)が主導し、それに賛同した全世界の開発者が自主的に地域イベントを開催するというユニークなイベントだ。国が保有するデータを民間の力で“使える”ものにするという米国政府の方針「Open Government Partnership Initiative」(OGPI)に従った活動でもある。 昨年に続いて2回目の開催となる今回は、44カ国の83都市の会場に、合計9000人以上が参加した。昨年の25都市、2000人超に比べて規模が大きくなっただけでなく、単独のハッカソンとして