稚内市にある稚内北星学園大学は、定員割れや国からの補助金の削減で財務状況が悪化し改善の見通しも立たないとして、近く理事会を開き大学を存続させるかどうか協議することになりました。 稚内北星学園大学は、宗谷地方唯一の私立の4年生大学で、現在、情報メディア学部に学生120人余りが在籍しています。 大学によりますと、少子化などを背景に近年、定員割れが深刻化していることに加え、赤字経営が常態化していることを理由に国からの補助金が削減され、昨年度はおよそ7500万円と3年前のおよそ6割程にとどまったということです。 大学では、稚内市から毎年5000万円の補助金を受けるとともに、海外からの留学生を積極的に受け入れるなど改善に取り組んでいるものの、経営は上向かず財務状況が極端に悪化しているということです。 このため大学は「今後も改善は見込めない」として今月中にも理事会を開き、大学を存続させるかどうか協議す