4月27日に開幕する女流王位戦五番勝負。ここに初めてタイトル挑戦者となった山根ことみ女流二段が登場する。近年、里見香奈女流四冠と西山朋佳女流三冠の「二強」に実績のある女流棋士が挑むという構図が多く、「初挑戦」は2018年度女流王位戦の渡部愛女流三段以来となる。 山根女流二段は愛媛県松山市で育った23歳。2020年度には17連勝を記録し、優秀女流棋士賞も受賞した。女流トップクラスと評価されている終盤力は、子ども時代に身に付けたものだ。インタビュー前半では、毎日通ったという松山将棋センターでの日々とアマ大会での活躍について聞いてみた。(全2回の1回目) 山根ことみ(やまね・ことみ)女流二段 愛媛県松山市出身。1998年3月生まれ。2010年、2011年、中学選抜全国大会女子の部優勝。2013年10月、高校1年で女流3級。2019年、勝数規定により女流二段。 東京に出て強い女の子と指すのは負けて