iPod shuffleのインパクト 2005年に登場したiPod shuffleは、小型・安価でディスプレイもないというところを逆手に取り、勝手に曲がシャッフルされるというところをウリにした。初代はスティック型だったが、のちに金属製の小型ボディーとなり、クリップでどこにでも付けられる、つまりバッグやポケットに入れないというスタイルに変わっていった。白いイヤフォンだけでなく、本体も外に出すことで、これもまたiPodユーザーである「アイコン」になっていった。 プレイリストですらなくランダムに曲が再生されるという偶然の曲順に、多くの人は意味を見出していった。人間の脳は、ランダムの中に特定の法則性を見つけたがる。木の皮や天井のシミに人の顔を見出したりするのと同じように、偶然再生された曲の繋がりになんらかの意味を勝手に見出していく。それが「面白い」とされた。 従来のアーティスト単位、アルバム単位で