2016年11月23日のブックマーク (6件)

  • 『白衣の嘘』(長岡弘樹)の感想(75レビュー) - ブクログ

    作品紹介・あらすじ 悲哀にみちた人間ドラマ。温かな余韻が残るラスト。 『傍聞き』『教場』を超える、傑作ミステリ集! バレーボール全日の女子大生・彩夏と、彼女を溺愛する医者の姉・多佳子。彩夏の運転で実家に向かう途中、ふたりはトンネル崩落事故に遭ってしまう。運転席に閉じ込められた妹に対して姉がとった意外な行動とは……(「涙の成分比」)。 命を懸けた現場で交錯する人間の欲望を鮮やかに描く、珠玉の六編。 「いつか“命”をテーマに医療の世界をミステリとして書きたいと思っていました。自分にとって集大成と言える作品です」――長岡弘樹

    『白衣の嘘』(長岡弘樹)の感想(75レビュー) - ブクログ
    yuppi0221
    yuppi0221 2016/11/23
  • 『眩』(朝井まかて)の感想(123レビュー) - ブクログ

    北斎の娘・葛飾応為こと、お栄の人生。 女ながらに父も認める才能ある絵描きだったお栄が、いきいきと描かれています。 天才絵師・葛飾北斎の娘、お栄は父の弟子に望まれて結婚するが、家事をする気もなく、絵に没頭。 お栄ほどの画才もない夫は、北斎の娘婿として仕事を増やしたかっただけらしい。 あっさり出戻ったお栄は、父と弟子たちとの暮らしに邁進し、気まぐれな父の世話をこなしつつ、画業に情熱を注いでいきます。 ひょうひょうとした兄弟子の善次郎とはそこはかとない信頼関係があり、お栄は惹かれますが‥ 口うるさい母や、ろくでなしの甥に悩まされつつ、さばさばと生きるお栄。 飾り気なく大胆で、当時としては相当変わり者だったんでしょうね。 古風な女らしさはないものの、その情熱がどことなく色気となっているよう。 北斎の有名な冨嶽三十六景の制作風景や、応為の代表作の吉原格子先之図などの描き方を工夫する様子も出てきて、臨

    『眩』(朝井まかて)の感想(123レビュー) - ブクログ
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    yuppi0221 2016/11/23
  • 『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記 (講談社文庫)』(朝井まかて)の感想(72レビュー) - ブクログ

    向島なずな屋は、花師として品種改良や庭造りの確かな技を持つ新次と、おりんの夫婦が営む苗物屋。 花木の良さはもちろん、手習の師匠をしていたおりんが書き添えるお手入れ指南の添え書きが評判だ。 江戸一番の花師を選ぶ“花競べ”、新次の師匠の娘で優れた花師でもあった理世との再会、預かった少年との心の通い合い…と、さまざまな物語が語られる連作短編集。 朝井まかてさんの、これがデビュー作とのこと。 うーん、デビュー作とは思えない。 花師という仕事を通して描く江戸の風俗は、火事と喧嘩ではない、花々に彩られたガーデニングブーム。 ムラサキシキブやソメイヨシノの名付けにまつわる物語も興味深い。 親の勧める縁談を拒み自立しようとしたおりん、名家の娘ながら花師として成長しようとする理世など、個性的で自立しようとする女性の姿も、デビュー時から大切な視点だったんだなぁ、と。 新次と理世が、一夜限りと決めていたにしても

    『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記 (講談社文庫)』(朝井まかて)の感想(72レビュー) - ブクログ
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    yuppi0221 2016/11/23
  • 『恋歌』(朝井まかて)の感想(263レビュー) - ブクログ

    君にこそ恋しきふしは習ひつれ さらば忘るることもをしへよ というわけで地元びいきの★5でございますよ! ていうかなんでもっと早く天狗党の話だって教えてくれなかったのさ!もう! 茨城県人10人のうち18人は天狗党好きやっちゅうねん! 天狗納豆好きやっちゅうねん! 注1)「天狗納豆」ってほんとにあります。もちろん水戸天狗党から名付けられました いやぁそれにしてもさ、小説の舞台が自分の見知ったところだとなんかこうちょっと嬉しいよね なんかソワソワしちゃうよね もちろん作は幕末の頃の話なんで、今とはだいぶ見える景色も違っただろうけどさ もっちゃんさー、五軒町から偕楽園なんて目と鼻の先なんだからさっさと連れてったれや!なんなら水戸城より近いやろが!とか 注2)もっちゃんとは林忠左衛門以徳の愛称、勝手に付けました 注3)五軒町はもっちゃん家があったところ 注4)偕楽園は日三大なんちゃらのひとつ 笠

    『恋歌』(朝井まかて)の感想(263レビュー) - ブクログ
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    yuppi0221 2016/11/23
  • 『落陽』(朝井まかて)の感想(62レビュー) - ブクログ

    三流新聞社東都タイムスの記者瀬尾亮一は、上流階級の醜聞をタネにちまちまと小銭を稼ぐ日々を過ごしていた。 ある時聖上陛下(明治天皇)の危篤の報を知る。 崩御後、東京に聖上陛下をお祀りする神宮を造る計画が持ち上がっていると、同僚の女記者伊東響子から聞かされた。 神宮造営の顛末を追う中、亮一の中にある思いが芽生えてゆく。 明治神宮造営のプロジェクトX的な物語なのかと思っていましたが、少し違いました。 もちろん、明治神宮を造るにあたり、周囲に森を作る過程が描かれているのだけれど、それをこの物語の主人公亮一が追う中で、明治という時代とは何だったのか、民たちの心を惹きつけた明治天皇とはどんな人物だったのか、という思いが芽生えます。 プロジェクトX的な側面もあるけれど、明治時代や明治天皇とは民にとって何だったのかを問うた物語でした。 神宮の森造営のプロセスは、伊東響子が記事にしていきます。東京女子高等師

    『落陽』(朝井まかて)の感想(62レビュー) - ブクログ
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    yuppi0221 2016/11/23
  • 『家康、江戸を建てる』(門井慶喜)の感想(204レビュー) - ブクログ

    壮大な計画が進みます 家康、江戸を建てる 2017.05発行。字の大きさは…大活字。 流れを変える、金貨を延べる、飲み水を引く、石垣を積む、天守を起こすの5話。 豊臣秀吉の命により関東へ国替させられた徳川家康が低湿地を拓き徳川260年の礎を築く姿を、治水工事、貨幣鋳造、飲料水の確保、江戸城の石積み、天守の建設の5つの側面から描く物語です。 【流れを変える】 天正18年(1590年)夏、豊臣秀吉は小田原攻めの最中に徳川家康に東海三国、信州、甲州から関東へ国替えを命じる。家康は、江戸の高台と泥湿地の境に城を築くことを決めます。 伊奈忠次は、江戸を水浸しにしている元凶である利根川を、江戸へ流れ込むのでなく栗橋の辺りで大きく曲げて鹿島灘に向ける巨大な土木工事を計画します。 【金貨を延べる】 文禄4年(1595年)、江戸へ入国して3年、京より連れてきた後藤庄三郎に命じて江戸で1両小判の製造を始めます

    『家康、江戸を建てる』(門井慶喜)の感想(204レビュー) - ブクログ
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    yuppi0221 2016/11/23