定期検査で運転停止中の九州電力玄海原子力発電所2、3号機(東松浦郡玄海町)について、佐賀県などの住民90人が、九電に運転再開差し止めを求めた仮処分の第1回審尋が22日、佐賀地裁(野尻純夫裁判長)で開かれた。九電側は次回審尋で、申し立ての却下を求める内容の答弁書を提出する方針を示した。 審尋は非公開で、今後の進め方などについて審議。裁判所は住民側に対し、生命や身体の安全など保全すべき権利や危険の切迫性、運転再開が認められた場合の危険性などについて補充書面を提出するよう求め、住民側は応じた。九電側はこれを受けて答弁書をまとめる。次回は10月21日に開くことを決めた。 審尋後、九電側は「われわれとしては運転を再開したい思いがある。申し立ての却下を求め、答弁書で反論することになる」と述べた。 住民側の冠木(かぶき)克彦弁護士は「次回審尋よりも再稼働の動きが早まれば、今度は国に対し、定期検査の終了証