2018年に社会を騒がせたアメリカンフットボール部のタックル事件が記憶に新しい日本大学で、再び問題が明らかになった。大学側のミスにより、商学部で不適切なかたちで単位を取得してしまった学生が続出し、そのまま「卒業生」となったケースもあることが大学関係者への取材でわかった。日大側が文部科学省に報告したところ、行政指導などはなされず不問となったという。日大で何が起きたのか、関係者への取材をもとに明らかにしていこう。 商学部の履修システムでミス、学生に必要な単位を取得させないで「卒業」させた 問題となったのは、商学部の「税法」と「商法」。2018、19年度の学部要覧に誤って「選択必修科目」として記載され、履修システムもそれが反映されたものになってしまった。この結果、学生の履修登録も誤ったものになり、本来であれば卒業に必要な単位を取得できていない学生が続出し、卒業生も出てしまった。日大側がこの問題に