今夏、注目作のひとつといえば映画『アベンジャーズ』だろう。既に興行収入において世界歴代3位の記録(14億5,598万ドル)を達成しており、日本での注目度も日に日に増している。同作は、マーベル・コミックスのヒーローが多数登場することで話題になっているが、映像技術の面から見ても要注目の作品だ。この作品のCG制作の中心となったのがジョージ・ルーカス監督の作ったCGプロダクション ILM。本インタビューでは、同社でクリーチャー・ディベロッパーとして活躍中の日本人クリエイター山口圭二氏に同作のCG制作秘話を伺った。 山口圭二 ILMのクリーチャー・ディベロッパー。東京造形大学で油絵や絵画などの美術を学び美術学士号を取得。日本のリンクスコーポレーションでCGスーパーバイザーとして活躍したのち、アメリカへ移住。デジタルドメインを経て、2001年よりILMで働いている。これまでに、映画『パイレーツ・オブ・