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批評に関するyurikissのブックマーク (7)

  • アニメと英霊 第1回 | 大塚 英志 | 文藝春秋 電子版

    天皇・神話・震災……なぜ日のサブカルチャーは右傾化するのか? 新海誠監督『すずめの戸締まり』(2022年)、海上自衛隊と『ONE PIECE』、庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』(2016年)などを論じた、批評家・大塚英志氏による短期集中連載第1回。 ◆◆◆ 「残念ながら日教養の原点はジャンプ」 この原稿は一通のSNSの投稿から始まる。 1月2日、防衛省海上自衛隊(@JMSDF_PAO)とあるアカウントに、甲板の先端に旭日旗を掲げ「正義」と背に白く描いたTシャツ姿で腕を組む隊員たちの写真とともに「今年も専心職務の遂行にあたります!」とのコメントがSNSに投稿されたのだ(現在は削除)。その後ろ姿からは学園祭ノリの幼さ、あるいは元ヤン的なドヤ顔が透けて見える気がして、自衛隊文化とは今はこんな感じなのかと一瞬思い、そしてその元ネタが『少年ジャンプ』の人気まんが『ONE PIECE』にあると思い

    アニメと英霊 第1回 | 大塚 英志 | 文藝春秋 電子版
  • 『リコリス・リコイル』はドストエフスキーの児童搾取テーマに通じるメタアイドルサバイバルアニメの傑作だ!

    ども、皆さん、アニメ『リコリス・リコイル』観ています? めちゃくちゃ面白いですね! 後世に残る名作かといったら必ずしもそうとはいえないと思うのだけれど、少なくとも「いま」、このときにリアルタイムで見る作品としては破格に面白い。 一方でいったいこの面白さの正体は何なのだろうと考えてみてもうまく言語化できないわけで、何かこう、隔掻痒のもどかしさを感じないでもない。第一話を観た時点で直観的に「これは新しい!」と思ったのだけれど、その「新しさ」を言葉にしようとするとうまくいかない。 そこで、以下ではなるべくていねいに『リコリコ』の「面白さ」と「新しさ」を的確な言葉に置き換えていきたいと思う。読んでね。 さて、まず、いま人気絶頂の『リコリコ』についていえることは、これが何か非常に「不穏」なものを秘めた作品だということです。 一見すると現代日と同じように平和な社会を舞台にしているようで、そこでは「

    『リコリス・リコイル』はドストエフスキーの児童搾取テーマに通じるメタアイドルサバイバルアニメの傑作だ!
  • “スパイ”に“取り違え子”…ジャンプとマガジンで「複雑な家族モノ」が人気のワケ(杉山 仁) @gendai_biz

    “スパイ”に“取り違え子”…ジャンプとマガジンで「複雑な家族モノ」が人気のワケ 『SPY×FAMILY』『カッコウの許嫁』担当編集が語る かたやスパイアクション、かたやラブコメ 既刊5巻以下ながら早くも話題を呼んでいるマンガの中で、ともに「家族」が共通のテーマになっている、2つのヒット作品があるのをご存じだろうか。 ひとつは、漫画誌アプリ『少年ジャンプ+』で連載中の、遠藤達哉氏による大ヒット作品『SPY×FAMILY』。2019年3月の連載開始後すぐに話題となり、コミックス第1~4巻はそれぞれ100万部を突破、9月初旬に発売された第5巻も週間1位に。 現在までに累計発行部数600万部を超える『少年ジャンプ+』の看板作品となっている。 そしてもうひとつが、2020年1月より週刊少年マガジンで連載中の『カッコウの許嫁』。『ヤンキー君とメガネちゃん』や『山田くんと7人の魔女』でも知られる吉河美希

    “スパイ”に“取り違え子”…ジャンプとマガジンで「複雑な家族モノ」が人気のワケ(杉山 仁) @gendai_biz
  • 『ヘブンバーンズレッド』 その核をなす、麻枝准というクリエイターの「最大の武器」と「人生」

    WFS×Keyよりリリースされたスマートフォン向けRPG『Heaven Burns Red(ヘブンバーンズレッド)』(以下『ヘブバン』)。サービス開始後3日で100万ダウンロードを突破するなど、好調な滑り出しを見せている……らしい。らしいというのは、基無料であるスマホ向けゲームアプリ市場において、ダウンロード数というのがいかなる意味を持つのか、いちユーザーとしてはどうにも掴みかねるところがあるからだ。 と、こんな風に書き出すと、筆者がこのタイトルについて興味がないように思われるかもしれないが、実際は逆だ。売れるか売れないかというのは筆者にとっては二の次。このタイトルが世に放たれたということ、それ自体に大きな意義があると思っている。そう、作は麻枝准という、アニメ・ゲームコンテンツ史にその名を刻むクリエイターによる「15年ぶりの完全新作ゲームタイトル」にして、ひとりの生死の淵から帰還した人

    『ヘブンバーンズレッド』 その核をなす、麻枝准というクリエイターの「最大の武器」と「人生」
  • アンフォルム

    フランスの思想家ジョルジュ・バタイユが、自ら事務局長を務めたグラビア雑誌『ドキュマン』で論じた、毛髪や泥、蜘蛛、痰といった、定まった理想の形を持たず、また何かの象徴として詩的な言語に置き換えられることのないような、取るに足りない物質を指す言葉。アンドレ・ブルトンにシュルレアリスムを除名された詩人や画家たちが集った同誌で、バタイユは、シュルレアリスムに潜むひとつの理念へと上昇しようとする志向を観念論として退ける一方で、同誌に掲載された足の親指や屠殺場などの大判の写真図版が示すように、身体を持ち都市を生きる人間がしばしば直視することを避けてしまう、不定形な物質としての現実を肯定する議論を展開した。 1996年、美術史家・美術評論家のイヴ=アラン・ボワとロザリンド・クラウスは、共同企画「アンフォルム:使用の手引き」(ポンピドゥ・センター、パリ)のなかで、モダニズムの進歩史観や絵画の自律性にまつわ

    アンフォルム
  • TVアニメ『恋きも』と『ひげひろ』が見せる純愛志向の極致:現代日本の病理としての「恋愛」中毒|髙橋優

    はじめに ひとたび択び、その関係を継続したいと考えるなら、相手が、相手との相性が、ステキだと信じることは結婚生活の維持に有益だ。そこでひとめぼれや運命といった物語を利用することは無為とは言えない。とはいえ、それは独身脱出後に関係を円滑に継続させるために利用する「物語」であって、独身脱出前の「幻想」とならないよう注意しなくてはならない。そしてまた、独身脱出後であったとしても、この「物語」がいつしか「幻想」へと変質して、たとえばDVを受けながらも相手を運命の相手と信じて離婚に踏み切れないというような悲惨な状況に陥らぬように注意しなくてはならない。 (佐藤信『日婚活思想史序説:戦後日の「幸せになりたい」』東洋経済新報社、2019年、165-166頁) 2021年4月期には、奇遇にも同じタイミングで、20代後半(アラサー)のサラリーマンと女子高生との「年の差」の恋愛模様を描くTVアニメが二作品

    TVアニメ『恋きも』と『ひげひろ』が見せる純愛志向の極致:現代日本の病理としての「恋愛」中毒|髙橋優
  • TINAMI - TINAMIX Archives

    このページは2000年1月から一年半にわたって更新されていたウェブマガジン「TINAMIX」のアーカイブ版です。 現在は更新を停止しています。

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