後編では、その作品における少女性から主題、そして現在『SFマガジン』誌上で連載する、SFにおけるジェンダーバランスについて、話が深まっていく。 同席されていた小説家・高山羽根子さんを交えながら、伴名練の目を通して向き合っているものに迫る。 目次少女性、あるいは伴名練作品の主題「SFは女にわかるわけない」日本SFの最初期を問い直すファンダムの分断と再興「新井素子」という存在才能と作品が増えることは嬉しい、けれどSF的な想像力が広がったからこそ 少女性、あるいは伴名練作品の主題 ──『なめらかな世界と、その敵』はジュブナイル小説としても広まった側面があると考えています。その要素の一つとして、伴名さんの近年の作品では、少女を主人公にすることが非常に多いように思えます。少女というモチーフに何か意図しているものがあるんでしょうか。 伴名練 同人誌に書いているものも含めて、改めて自分でもいろいろ確認し
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