名目賃金の下方硬直性が失業の原因の一つとする考え方があります。労働市場の需給を均衡させる賃金が低下しているにもかかわらず、労働者が低下を受け入れることを拒むため、需給のミスマッチ→失業が発生するというものです。 この考え方を「結婚市場」に適用すると、結婚相手に求める要求水準が高過ぎる→未婚率が高まることになります。 1980年頃から晩婚化・非婚化の傾向が強まっていますが、この仮説が当てはまるのかについて、国立社会保障・人口問題研究所の『独身調査』*1を基に検証します。 『独身調査』では、女のライフコースを 専業主婦:結婚し子どもを持ち、結婚あるいは出産の機会に退職し、その後は仕事を持たない 再就職:結婚し子どもを持つが、結婚あるいは出産の機会にいったん退職し、子育て後に再び仕事を持つ 両立:結婚し子どもを持つが、仕事も一生続ける DINKS:結婚するが子どもは持たず、仕事を一生続ける 非婚
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