『ホーム・アローン2』より 齢18にして頭が燃えた。 ──な、何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった……。 何も難しいことじゃない。文字どおりの話だ。 18歳のときに、僕の頭が燃えた。 萌えてはいない。毛根たくましく黒黒としたマイヘッドは、他の植物の新芽が出るほどに栄養価に余裕はない。我が剛毛たる髪の毛に吸収され、他の追随を許さない。 そして言わずもがな、「萌え萌え〜☆」な意味でも、このキューティクルはセクシーでもキュートでもない。どっちが好きなの? ボクっ娘が好きです。 うっかりしていた──というか、気が緩んでいたんだ。それまでは緊張感の権化とでも言わんばかりに全身がギンギンに熱り立ち強張っていたのに、自分の役割を果たして気を抜いたせいなんだ。そのせいで、僕の頭は有頂天に怒髪天。FireBomberと化してしまったのだ。 大学に入学して3週目、とあるサー