某県の教育委員会での障害に関する発言がいろいろとニュースになっていますが、その教育委員の方が71歳ということに驚きというよりも、むしろその年齢だからこそなのかもしれないと思いました。 いえ、あくまでも推測ですけれど。 「主観年齢」ということばが学術的にどうなのかといった詳しい知識は全くないのですが、この言葉を知ったのは数年前でした。 両親が年老いていく現実のなかで、認知症の父に対しては淡々と受容することができましたが、母に関しては過去からの親子間の葛藤や母自身が自分の老いや障害に備えていないことなど、さまざまな感情の渦にこちらが陥りそうになりました。 なんて老人は身勝手なのかと。 そんな何かに突き当たった時は、まず書店や図書館へGOという私なのですが、そこで「ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす」(佐藤眞一氏、光文社新書、2011年12月)という新書を見つけました。 帯には「なぜキレや