本稿は、Webアプリのプロトタイプを作るための道具として RedwoodJS を紹介する記事です。 前説:プロトタイピングにおける技術選定 シンプルなWebアプリのプロトタイプを作るとき、みなさんはどのような技術選定を行うでしょうか。 プロトタイプと言えど UI の検証もある程度は含んでいる場合がほとんどなので、筆者としては UI の構築には React を利用したい[1]ところです。テンプレートエンジンでは著しく開発効率が落ちるので、フルスタックフレームワークとしての Rails や Django はこの時点で選べないことになります。 しかし、React を選んだとしても大半のアプリケーションでは永続層が必要ですし、フロントエンドで計算させたくないロジックも多々あります。バックエンドを別で作る場合に直面するのは、クライアント側とのAPIスキーマの整合性をどう取るかという問題です。できれば