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ブックマーク / mereco.hatenadiary.com (5)

  • 旅と死とガーナの棺桶と新しい家の本『メメントモリ・ジャーニー』発売のおしらせ - 沙東すず

    昨年夏から亜紀書房のウェブサイト「あき地」で書いていた連載『メメントモリ・ジャーニー』が、同名のになりました。8/25から書店等で扱っていただいています。 何のかというと説明がややこしいのですが、旅と死のです。旅と死のとは何かというと、こんな具合です。 それでは、「旅と死についてのエッセイ」と聞いた人は、通常はどんな内容を期待するだろうか。わたしがこのに書いたことは、おもに以下の3つのカテゴリーに大別できる。 1.旅先で心に浮かぶ、人生や故郷、家族や友人への思い 2.西アフリカ・ガーナで自分のためのオーダーメイド棺桶を作りたいと思い立ってから、お金を集めて実際にガーナに行き、棺桶を日に持って帰ってくるまでのお話 3.東京に住むひとり暮らしの30代勤労女性が古いマンションを購入し、リノベーションを施して住まいを手にいれるまでの記録 これを分かりやすさ度合いで自己採点してみると、

    旅と死とガーナの棺桶と新しい家の本『メメントモリ・ジャーニー』発売のおしらせ - 沙東すず
  • 虫と躍動せよ!『虫とツーショット 自撮りにチャレンジ!虫といっしょ』(森上信夫) - 沙東すず

    虫とツーショット—自撮りにチャレンジ! 虫といっしょposted with amazlet at 15.06.13森上 信夫 文一総合出版 売り上げランキング: 445,620 Amazon.co.jpで詳細を見る著者の森上信夫さん、献ありがとうございます! が売れない時代である。昔は出版社が「節税のために」めくるにも一苦労の巨大で豪華な昆虫図鑑を作り、執筆陣はガッポガッポと印税をもらったなどという夢のようなエピソードもあったそうだが、今や虫の図鑑や昆虫写真集の編纂はほとんど手弁当に近い状態で行われ、一般向けでも初版も3千部くらいあればまあいいほうだ。出版社の人も「虫…虫ねえ…」と首をひねることが多く、企画はなかなか通らない。 そんな中で、挑戦的とかそんな生易しい言葉では語れないなんかすごいが出てきた!というのが正直な感想。内容はもうタイトルのとおりで何も説明を加える必要はない。めく

    虫と躍動せよ!『虫とツーショット 自撮りにチャレンジ!虫といっしょ』(森上信夫) - 沙東すず
    yuuko1220
    yuuko1220 2015/06/13
  • 珊瑚石のお墓 - 沙東すず

    「島の死生観が感じられる場所です」と、自転車を借りたときにもらったパンフレットに書いてあったので、日が落ちる前に行っておこうとペダルを踏んだ。なかば義務感だった。 この島に来る船で飲んだ酔い止めで逆に体調を崩し、着くなり半日寝こんでしまってからというもの、なにもかも調子がおかしい。日最西端、当のさいはての島は奇岩奇勝で知られているが、それはつまり日にはじめてたどり着く黒潮がどこまでも荒く打ち寄せ、人頭税の負担から逃れるために妊婦を飛ばせたという断崖絶壁が高くそびえる、とても厳しい土地だった。前にいた島の夕暮れの湾の長閑さ、潮の退いた砂地にしゃがんで息を殺して感じたシオマネキやハゼやガザミの無数の気配がとても懐かしく感じられた。 帰りの船はあとふたつ寝ないと来ないが、まだ民宿には戻りたくない。布団は毎日律儀に三つ畳みに直されているが、特にシーツを替えているわけではない。それはいいとして

    珊瑚石のお墓 - 沙東すず
    yuuko1220
    yuuko1220 2015/05/26
    地域による埋葬、色々知ると面白そう。私は鎌倉の「やぐら」墓が ビジュアル的にも好き。
  • 6/6(土)・7(日) 南会津のブナの沢で一泊虫探しツアー - 沙東すず

    ブログでの告知がたいへん遅くなってしまいましたが、福島県只見町にてひさしぶりに虫の観察会をやります。風の旅行社さんによる開催ですが、一泊ツアーの講師ははじめてなのでドキドキものです。 www.kaze-travel.co.jp 概要 初夏のブナ林は、生きものの気配にあふれる場所です。 見上げれば目に痛いほどの緑。ブナの樹は白い樹皮に苔や地衣類をまとい、厚く積もった落ち葉の上を鮮やかな黄色い粘菌や甲虫たちが這って行きます。あまりにもにぎやかで、何を探せばいいのか迷うほど。 「ときめき昆虫学」と題して虫と魅力を探るシリーズ、はじめての宿泊ツアーは奥会津・只見町のブナ林で行います。ツアーガイドは『ときめき昆虫学』著者で虫好き会社員のメレ山メレ子。現地案内人は、只見町で民宿を経営する新国勇さん。只見の生態系に精通しています。昼はブナセンターでブナの森の生態系を学んだり、岩盤に清流がつたう美しい沢

    6/6(土)・7(日) 南会津のブナの沢で一泊虫探しツアー - 沙東すず
    yuuko1220
    yuuko1220 2015/05/25
  • 月桃とすばらしい日々 - 沙東すず

    那覇のビジネスホテルを朝早く出て、モノレールと飛行機と空港バスと船とバスを乗り継いで、ついにわたしは南の島にやって来た。 海の前の民宿に荷物をおいて、カメラを持って外に出る。バスに乗ってきた道路のまわりに、さらに別の集落と行き来するための小さな港、いささか大きな小中学校、一軒の商店といくつかの民家と民宿があるだけで、道路の先はマングローブが茂る河口を前に消えている。昼下がりの道には人通りもほとんどなく、南国の草花がぼうぼうと伸びていた。 港のそばの空き地につながれたヤギが、必死に草をべようと首を伸ばしている。よく見るとヤギは、つながれた植え込みを何周もしてロープのレンジをみずから狭めており、すでに手の施しようのないがんじがらめぶりだった。 民家の塀から月桃(ゲットウ)の花がのぞいているのを見つけた。ちまきのように硬く閉じた葉の先から、先が紅く色づいた白いつぼみの房が出てきて、やがてひとつ

    yuuko1220
    yuuko1220 2015/05/24
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