テレビ局コメンテーターから鹿児島県知事に転じた三反園訓(みたぞのさとし)氏(59)が就任からまもなく1年を迎える。「脱原発」を訴えて華々しく登場したが、最近は脱原発への動きが影を潜めている。三反園氏は挫折したのか。 「私は原発のない社会をつくろうと一貫して訴えている。原発をいったん停止して再検査し、活断層の調査をすべきだ」。三反園氏が支持者を前にこう語ったのは、初当選を決めた昨年7月10日の夜。九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に同意した現職の4選を阻んだ。 告示前に、共産党の推薦で立候補を予定していた反原発団体の代表で、県労連議長の平良行雄氏(57)と「川内原発を停止し、再調査・再検証を求める」ことで政策合意して支援を取り付け、脱原発・反原発票を取り込んだ。とはいえ、保守層が分厚い鹿児島での「脱原発知事」の誕生は、九電の株価が一時急落するほどの衝撃を与えた。 三反園氏は知事に
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