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ブックマーク / www.vice.com (9)

  • ポルノサイトで数学の講義動画を公開している台湾人講師にインタビュー

    過激なロールプレイや奇妙なCOVID-19ポルノを視聴することができるPornhubで、分厚いグレーのパーカーを着たメガネの男がまさかの人気を集めている。黒板に数式を書きまくり、この上なく真面目にその解説をする地味な講師。彼は、世界一のポルノ動画サイトの片隅で、独自の市場を切り開いている。性的な要素は1ミリもない。 それは教師モノのロールプレイの進化版でもないし、MOTHERBOARDの人気シリーズ〈Rule 34〉のオタク寄り企画でもない。数学を教えるための、至って真面目な講師の試みだ。 張旭(Changhsu)という芸名で活動する34歳のチャン・シュンウェイは、台湾人の数学講師。彼のPornhubアカウントは7000人以上の登録者を抱えている。彼のチャンネルを開くと、バナーには〈Play Hard Study Hard!(遊びまくれ、勉強しまくれ)〉というスローガンが。公開されている微

    ポルノサイトで数学の講義動画を公開している台湾人講師にインタビュー
  • 90年代レイヴトライブの快楽的な日々

    ヨーロッパにはノマド(遊牧民)の長い歴史がある。しかし1990年代には、この大陸をまたにかける新しい流浪の民が登場した。彼らはテクノトラベラーズ・トライブ(ちなみにこの〈テクノ〉のスペルは〈Techno〉ではなく〈Tekno〉)を自称し、落書きだらけのバスにサウンドシステムを詰め込み、自分たちもスシ詰め状態で乗り込んだ。そして古いトラックや機材を収集し、人里離れた場所でレイヴを開催。それは自由を祝うための政治活動だった。参加者の共通点はTeknoへの愛。Teknoとは、大都市の賑わうクラブから離れた場所で行う、入場料無料、ルール無用のフリーパーティシーンで誕生した、ジャングル、レイヴ、テクノ、ハードコアが融合した音楽ジャンルだ。 このムーブメントが始まった頃、フォトグラファーのトム・アニレーは故郷である南フランスのニースでパーティに興じるティーンエイジャーだった。友人や知人を通して数々のテ

    90年代レイヴトライブの快楽的な日々
    yuzuk45
    yuzuk45 2021/08/26
    “例えば美しいビーチを見つけて、自分たちだけの小さな楽園だと思っていたのに、そこに5000人が集まってきたら? 美しいのは変わりないけど、もうそこは楽園ではなくなる。Advertisement”
  • リサイクルショップからゴミ置場まで 個人レコードディーラーの長い1日

    千億円を超える市場規模にまで復活したレコード。これはもはやブーム云々ではない。確実に私たちの生活のなかでレコードは回り始めた。そんなレコード市場は、レーベル、ディストリビューター、ショップだけで成り立っているのではない。個人レコードディーラーが、現在の市場を活気づけているのだ。 生ける屍と化していた愛すべき音楽フォーマットが復活しつつある。もう心配はない。数十年もの低迷期を経て、2016年、英国のレコード売上は320万枚を超えた。過去25年間で最高の記録だ。米国はさらに好調で、市場規模は10億ドル(約1095億円)に迫ろうとしている。スーパーにはレコード・コーナーが設置され、プレス工場はフル稼働している。Discogsではレア盤が高値で売買されている。この事態を誰が予測できただろう? しかし、音楽産業全体にとって、320万という数字は、まだまだ僅かなものである。例えば1986年、この年だけ

    リサイクルショップからゴミ置場まで 個人レコードディーラーの長い1日
    yuzuk45
    yuzuk45 2017/05/09
    "「これまで俺はいろんな仕事をしたけれど、なんの意味も見出せなかった。だから俺は、日々のレコードに賭けている。未来なんてクソ喰らえだ」"
  • キングストンのゲトーを支配する 貧困と暴力

    セルビアの写真家、ブギー(Boogie)はジャマイカを甚く気に入ってしまった。自然に恵まれた美しい島国だが、殺人発生率は世界有数、過剰なまでに暴力的な空間だ。ブギーは、嫁の友人を訪ね、ジャマイカにいち度足を踏み入れただけで、美しい島の虜になった。なかでも、キングストンと、街中に点在するゲトーは、ひときわ彼の気を惹いたようだ。 嫁の友人の旦那を通じてロコの知己を得たブギーは、チボリ・ガーデン、マウンテン・ビュー、トレンチ・タウン、デンハム・タウンを巡り、貧困と暴力のなかで日々を暮らす住民の姿を記録した。キングストンの陰を撮らえたブギーの写真集『A Wah Do Dem』は、2015年、Dragoから発売。

    キングストンのゲトーを支配する 貧困と暴力
  • 30年間、殺人現場を歩き続けた男 酔いどれ事件記者、小林俊之の真情告白

    小林俊之さん(62歳)は、事件一筋30余年のベテラン記者だ。写真週刊誌全盛期のフライデーでの活躍で知られている。小林さんは事件記者の仕事を「酒でも飲まなきゃやってられない」と言うが、ただの酒飲みにも見える。そんな疑念を抱きつつインタビューした。果たして、殺人事件という究極の修羅場を取材し続けた男の、心の深部まで近づくことができたかどうか……。 * 結婚して西武線沿線に住むようになって、駅前のスナックで雇われマスターをやっていました。店にはヤクザも来るんだけど、俺はまだ若かったからバカにされてさ、神経がまいっちゃった。それで水商売をやめて堅気になろうと、町場の印刷所に入りました。仕事が終わると毎晩飲みに行って、モツ焼屋で週刊女性自身の記者の松崎博和さんと知り合ったんです。田中角栄を陰で支え“越山会の女王”と呼ばれた佐藤昭の取材の他、たくさんスクープを出した人です。すぐに意気投合して、銀座のク

    30年間、殺人現場を歩き続けた男 酔いどれ事件記者、小林俊之の真情告白
  • チャールズ・マンソンを愛してやまないアンクル・アシッド&ザ・デッドビーツ

    サマー・オブ・ラブは幻想が生み出した社会現象だった。愛に溢れた夏の次には、当然、フォール・オブ・ヘイトが訪れる。1969年8月に起きた「シャロン・テイト殺人事件」は、脳内フラワー・チルドレン、フリー・セックス・フリークスに秋の気配を伝え、同年12月の「オルタモントの悲劇」はヒッピーたちに夏の終わりを宣告した。夏の終わりとともに、『Fun House』(1970)のなかで日差しを避けていた犬たちは、憎悪に満ちた秋のストリートを徘徊し始める。 イギリスのケンブリッジから現れたUncle Acid & the Deadbeatsは、そんな時代のヴァイブスを選り好んで吸収して、ストーナー・サウンドを世界中に吐き散らしている。もちろん、彼らのなかでもフロントマンのアンクル・アシッドことケヴィン・スターズ(Kevin Starrs)は、フラワー時代に咲いた徒花、チャール・マンソンへのリスペクトも忘れて

    チャールズ・マンソンを愛してやまないアンクル・アシッド&ザ・デッドビーツ
  • 「声」と「音楽」を武器にISと闘う クルド人女性アーティスト

    IS関連の最新ニュースを読み、椅子に座ったまま怯える以上の何かをしているアナタは、私よりも一歩先にいる。そんな私たちよりも数歩先にいるのは、27歳のポップスター、ヘリー・ラヴ(Helly Luv)だ。飛躍を遂げた、2ndシングル「Revolution」とそのMVで、ラヴはテロ組織に戦闘を仕掛けた。クルディスタンのなかでも、IS占領地からほど近いロケーションで撮影されたMVに、完全武装のヘリー・ラヴが実物の戦車、物のIS被害者とともに登場する。 「クルド版シャキーラ」とも称されるラヴは、イランで生まれ、フィンランドに育ち、現在はLAを拠点に活動している。彼女の家族は、長きにわたりクルド人戦闘部隊に所属しており、母親と祖父は、イラク領クルディスタン自治政府の軍事組織ペシュメルガ(Peshmerga)の著名メンバーであった。ラヴが発する鬨の声はYouTubeで400万回以上の再生数を獲得すると

    「声」と「音楽」を武器にISと闘う クルド人女性アーティスト
  • おじいちゃんの箱に入っていたリアル・パンク

    「亡くなった祖父宅の物置を整理していたら、偶然出て来た古いアルバム。そこには私が知るよしもなかった若かりし祖父の笑顔が映っていた。思わず涙が出た」…なんて感じのイイ話。あ、このおじいちゃんはまだご存命でした!「オレが若けぇ頃はよぉ~」なんて赤提灯で管巻いてるジイさんたちも、当に若けぇ頃はアレコレやってたんでしょうね。このときこそが人生のピークだとは思いたくないけど、間違いなく輝いていた頃のおはなし、おはなしー。 ※ 70年代後半、カリフォルニア芸術大学でビジュアルアートを専攻していたジョン・ロバーツは、暇な時間に、ベイエリアで正に花開いていたパンクシーンを撮影していた。ストリート、ポートレイト、コンサートなどをとらえた彼の写真からは、ヒッピー・ムーブメントとエイズ恐慌の間にあった街の様子が、彼独自の視点で伝わってくる。ロバーツの最高の作品は、ザ・デフ・クラブという名のバレンシア・ストリー

    おじいちゃんの箱に入っていたリアル・パンク
  • UNDER THE INFLUENCE ① :ニューヨーク・ハードコア

    これまでの偉大な音楽は、私たちの文化と生活を大きく支えてきた。そしてそれらは、現在のシーン、そして現在の社会に、どのような影響を与えてきたのか。ドキュメント・シリーズ「UNDER THE INFLUENCE」第一回はニューヨーク・ハードコア。 これまでの偉大な音楽は、私たちの文化と生活を大きく支えてきた。そしてそれらは、現在のシーン、そして現在の社会に、どのような影響を与えてきたのか。ドキュメント・シリーズ「UNDER THE INFLUENCE」スタート。ナレーターはティム・アームストロング(RANCID)。 多数のアーティストやミュージシャンなどを輩出した街ニューヨーク。その個性的なキャラクターや作品は、世界中の人々を虜にし、数々のシーンを生み出した。しかし1970年代に入ると財政は傾き、犯罪も増加。ニューヨークの治安は一気に悪化する。白人層は次々に郊外へ逃げ出す中、ニューヨークに残っ

    UNDER THE INFLUENCE ① :ニューヨーク・ハードコア
    yuzuk45
    yuzuk45 2015/09/12
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