この夏の酷暑もいよいよ後半戦。そろそろ、軒先のハチの巣が大きくなってくる時期だ。ハチ、特にスズメバチから真っ先に浮かぶイメージは「怖い」「危ない」だろう。確かにスズメバチは危険だ。しかし、なぜハチは人間を襲うのか。ハチにも事情があるはずだ。相手のことをよく知れば、危険を回避して仲良く暮らすことができる。スズメバチ研究の第一人者、玉川大学農学部・小野正人教授に寄稿してもらった。 8~10月に被害集中、死者数はクマより多い 厚生労働省の人口動態調査によれば、2014年の1年間で、日本ではスズメバチなどのハチ刺傷が原因で、14人が命を落としている。 1年間といっても、日本ではハチに刺される被害が頻発するのは、巣が大きくなる8~10月の3か月間に集中している。多かった1984年には73人もの犠牲者が出た。1か月あたり24人もの命が失われていた計算だ。80年代から現在に至るまで、いまだに平均で年間約
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