コンサルティング会社に在籍していたときのこと。 ある時期私は、「人材育成」をテーマにしていました。 企業内研修や教育プログラムを企業向けに売っていたのです。 その中で、私の人材育成観にたいして大きな影響のあった話がいくつかあります。 これはその一つです。 それがタイトルにもある、上司は「気に入った部下」だけ育てればいい、という経営者の話です。 実は私はそれまで、「上司は、部下に対して贔屓をしてはならない、あるいは極力フラットに接する」という考え方でした。 具体的には、 ・スキルアップ・教育研修の機会は出来得る限り平等に与える ・昇進・昇格の機会も、可能な限り均等にする ということになるでしょうか。 もちろん、研修や教育についても同様で、私は、社員研修の対象者を「社員全員」とすることを当然のことと考えていました。 これは、研修を売る身として、できる限り研修の対象者を広げたほうが儲かる、という
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