1932年生まれ。慶應大学在学中より作曲活動に入り、NHK「きょうの料理」や大河ドラマなどの番組テーマ曲を創作。日本初のシンセサイザーによるアルバム「月の光」が米ビルボードクラシカルチャートの第1位、グラミー賞4部門にノミネートされ、注目を集める。84年にはドナウ川及びその両岸と上空より立体的に音響効果を創り出すコンサート「サウンドクラウド」を行い、独自の音宇宙で観客を包み込み、深い感動を与えた。同イベントは86年にニューヨークでも開催、その後も「幻想交響組曲絵巻“源氏物語”」の作曲など、旺盛な活動意欲はとどまるところを知らない。 日本で初めてシンセサイザーを輸入し、独自のサウンドを生み出した冨田勲氏。学生時代より作曲活動に入り、70歳を過ぎた今もなお、電子音楽やオーケストラの魅力を自在に引き出し、スケールの大きな音楽を世界の人々に送り続けています。今回はご自身の創作活動を振り返りつつ、幼