昭和2年5月6日の未明に生まれたそうだ。 父母は明治、姉と兄は大正で、自分だけが昭和に生まれたって子供心にもチョッと誇らしかった。 昭和とともに歩んで、振り返ると波瀾万丈だったと思う。 地域差も大きかったが、自分の観て来た事を覚えているうちに書いて置きたくなった。 無論、思い出せるのは2〜3歳になってからのことだけど、数年前に亡き兄の家で大昔の写真を見て懐かしくカメラで撮らせてもらった。 昭和初期は、旧式なカメラも一応有ったが、正月には写真館に行って家族写真を撮るのが恒例だった。 父は背広、子どもは洋服が定着していたが、母の世代の洋装は珍しかったようだ。 私が物心ついてからの記憶より、古めかしく思える。 勘定すると、当時の私は7ヶ月と少しかな。 92年前の写真に、それから歩んで来た人生を思います。