若き才能が集い切磋琢磨する東京高専で昨年10月に発生した、一人の学生の自死事件。なぜ彼は死を選ばなければならなかったのでしょうか。今回のメルマガ『伝説の探偵』では著者で現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、そのきっかけとなった2つの要因と、学生を死に追いやった東京高専の教職員のパワハラ行為を誌上報告。さらに今回の調査の中で明らかになった国立高専生の高い自殺率を挙げるとともに、設置者に対して早急な対策を求めています。 本件は、ご遺族の意向により実名でお伝えします。写真について、ご遺族からご提供いただいたものを確認の上、使用します。 ご遺族は教職員による児童生徒への暴力やハラスメント、いじめ問題が二度と起きないことを願っています。 学生会の使途不明金問題 2020年当時、陽向君は東京工業高等専門学校の3年生だった。 高専1年生で学生会の会長選挙に立候補し、2年生から学生会の会長を務め人望