ブックマーク / www.refugee.or.jp (8)

  • 私があなたに最初に語りかけた言葉で。「移民の子ども」に母語を伝える「継承語教室」の意味。#移住女性の声を聴く|ニッポン複雑紀行

    「すごいです。当にすごいです」 大阪大学特任教授の榎井縁さんは、尊敬と称賛の言葉を何度も口にした。東北各地で移民第一世代の親たちが取り組む「継承語教室」についてだ。 榎井縁さん。大阪大学大学院人間科学研究科特任教授。中学校教員、大阪教育委員会相談員、とよなか国際交流協会の事務局長兼常任理事などを経て現職。専門は教育社会学。共著に『外国人の子ども白書』『公立学校の外国籍教員』『日の外国人学校』など。 外国籍住民の割合が少ない東北各県には、少数の朝鮮学校などを除き、移民などのルーツを持つ子どもが母語や複数言語で学べる「外国人学校」「民族学校」「インターナショナルスクール」といった教育機関がほとんど存在しない。 そうした東北の逆境の中で、留学や日人男性との結婚などを機に来日した移住女性たちは奮闘した。様々な地域で独自に小さなグループを作り、日で(生まれ)育った子どもたちに、母語や文化

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    z10a41dcb 2023/02/21
  • 釜ヶ崎の労働者は外国人も非合法も同一賃金や。破る業者は許さん(吉岡基さん)|ニッポン複雑紀行

    午前5時。大阪、釜ヶ崎。 日最大の「寄せ場」があるこの街では、今も陽が登る前から労働者と手配師の間で仕事の交渉が行われている。昨日も、今日も、明日も。多くの人々がまだ寝ているうちに、日雇い労働者たちは行動を開始する。今日の賃金を稼ぎ、今日の生活を続けていくために。 (寄せ場:日雇い労働者の「寄り場」を中心とする居住まで含んだ生活拠点地域/寄り場:求人・求職活動の実際の拠点) 手配師が乗るバンが集まり、労働者たちと交渉を始める。釜ヶ崎は大阪市西成区の北端にある 「はい車通りまーす!」 労働者を集める求人車両が「寄り場」に入ってくるたび、蛍光色の上着に身を包んだ吉岡基さんが大きな声をあげる。彼が声をあげると、同じ安全誘導作業の仕事をしている労働者たちも、彼に続いてやまびこのように繰り返す。 「車通りまーす」 「車行きまーす」 「バックで入りまーす」 釜ヶ崎の寄せ場を「過去の歴史」と見る方もい

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    z10a41dcb 2020/12/29
  • 日本と台湾の狭間で「無国籍」を生きた少年|ニッポン複雑紀行

    世界のどの国からも国籍を認められない「無国籍」とされる人々がいる。 多くの人が強く意識せずに持っている「国籍」を、その人たちは持たない。遠い外国の話と思うかもしれないが、日にも無国籍者は少なくないと言われる。三重県で生まれ育った弘明さんも、そのうちの一人だ。 彼は日の国籍を持たず、それ以外の国籍も持たずに育った。幼い頃から乳児院に預けられ、18歳までは児童養護施設で暮らした。 日で生まれ、日で育ったにも関わらず、弘明さんはどのような経緯で無国籍になったのか。日の制度の中で、なぜ彼の無国籍は放置されてきたのか。弘明さんはこれまで、どんな人生を過ごし、何を感じてきたのか。 弘明さん、最も近くで彼を支えた児童養護施設の方々、そして彼の国籍取得に奔走した弁護士から、話を聞くことができた。 弘明さん。22歳。 なぜ無国籍になってしまったのか ――弘明さんが無国籍になった経緯から教えていただ

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    z10a41dcb 2020/07/30
  • 「日本語も母語も中途半端」そんな子どもたちのために。大泉の「ブラジル人学校」23年間の軌跡|ニッポン複雑紀行

    群馬県大泉町は人口に占めるブラジル人の割合が全国1位のブラジルタウンとして知られている。1990年、三世までの日系人らに就労制限のない在留資格が認められると、かつて海を渡り南米の大地で暮らした日人の子孫が「デカセギ」として相次いで来日、現在約4300人のブラジル人が暮らす。全人口に占める割合はおよそ1割だ。 ブラジルレストランやスーパー、旅行代理店、海外への送金会社…。町にはポルトガル語の看板が並び、日語を話さなくてもある程度の生活が可能な基盤が整っている。 生活基盤の重要な一翼を担うのが、ポルトガル語で子どもたちを教育するブラジル人学校だ。1990年代後半、言葉の問題やいじめから日の公立学校に馴染めないブラジルの児童、生徒らの不就学が社会問題化し、相次いで設立された。 尽力した1人が現在もブラジル人学校「日伯(にっぱく)学園」を経営する高野祥子さん(73)。13歳だった1958年、

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    z10a41dcb 2019/05/12
  • 酒の席での説教から「日本人だねえ」という謎の褒めまで。外国人社員の目に映る「日本の職場」の不条理な現実|ニッポン複雑紀行

    酒の席での説教から「日人だねえ」という謎の褒めまで。外国人社員の目に映る「日の職場」の不条理な現実 都内某所。うす曇りの空の下、大きな公園の入口で待っていると、遠くからジャケット姿の男性が猛スピードで走ってくるのが目に止まる。彼は私の前まで到達すると、なんとか呼吸を整えながらこう言った。 「遅くなってすみません…!」 待ち合わせは10時ちょうどで、実は私自身が2分ほど遅刻していた。そしてシャハランさんはそれからさらに3分、つまり5分遅れただけだった。そもそも事前に電話で遅刻の連絡も入っていた。 「営業では遅刻なんて絶対しないんですけど…車がとてつもなく混んでいて…!」 自分はどちらかと言うとルーズな方なので、とてもきっちりとした性格の方なのだなというのが、彼に対して抱いた最初の印象だった――。 石野シャハランさん、38歳。1980年にイランの首都テヘランで生まれ、22歳になった2002

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    z10a41dcb 2019/03/28
  • ニッポン複雑紀行「1年目の振り返り」と「運営資金ご支援」のお願い|ニッポン複雑紀行

    あけましておめでとうございます。「ニッポン複雑紀行」編集長の望月優大です。今年もよろしくお願いします。 今回の記事はニッポン複雑紀行の1周年を祝して特別版でお送りします。2年目も引き続き頑張っていくべく、まず1年目の振り返りをします。そのあとに読者の皆さまへのお願いがございますので、ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。 始まりは2017年の冬でした ニッポン複雑紀行は、日に逃れてきた難民の支援を行う認定NPO法人難民支援協会(JAR)による新しいチャレンジとして構想され、団体外部から望月も関わらせていただくという形で一昨年(2017年)の12月にスタートしました。 左からJARの田中さん、望月、石川さん、野津さん 「日の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン」というテーマを掲げ、これまで14の記事をつくってきましたが、一の記事を作る中で、一番学ばせていただいたのが私たち

    ニッポン複雑紀行「1年目の振り返り」と「運営資金ご支援」のお願い|ニッポン複雑紀行
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    z10a41dcb 2019/01/08
  • 「日本人」とは何か?「ハーフ」たちの目に映る日本社会と人種差別の実際|ニッポン複雑紀行

    「ハーフ」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。テレビで見かけるいわゆる「ハーフタレント」たちのイメージ、あるいは学校や職場で知り合った人のイメージが思い浮かぶ人も多いかもしれません。当然ですが、一口に「ハーフ」と言っても様々な人たちがいます。ルーツや国籍、性別、年齢、生まれた場所まで当に多様な人たちが「ハーフ」という言葉で括られています。 この記事では「ハーフ」や「混血」といったテーマで研究を深めてきた数少ない研究者である若手社会学者の下地ローレンス吉孝さんに、彼がこれまでの6年間で集めてきた50人以上の聴き取りの中から、ガーナ、ボリビア、インド、アメリカに縁のある4人の言葉を選んで紹介していただきました。「ハーフ」という言葉・括りの中で葛藤してきたかれらが、これまで日の「日常」の中でどんな体験を通過してきたのか、ぜひ知っていただけたらと思います。(編集部) 「ハーフ」のイ

    「日本人」とは何か?「ハーフ」たちの目に映る日本社会と人種差別の実際|ニッポン複雑紀行
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    z10a41dcb 2018/06/27
  • 収容ってなんですか?弁護士に聞く収容問題

    収容問題の改善に向けて(2022年5月追記)インタビュー記事の掲載(2016年4月)後、収容はさらに長期化し、施設内での死亡事件や人権侵害が数々みられています。 2022年4月現在は、新型コロナウイルス感染拡大の抑制のため、多くの仮放免がなされ、長期収容問題が一時的に改善しているかのように見えますが、収容が入管の裁量に委ねられている点など問題の質に変わりはありません。 ここでは、長期収容の実態とその背景にあった仮放免の厳格化について説明し、収容問題の改善のために何が必要か紹介します。 ※ コラムは、おもに、難民支援協会「仮放免制度の運用変更による収容問題の悪化 ー 改善に向けて」よりまとめ直しています。引用元など詳細は当該記事よりご確認ください。 ■ 長期収容の実態2015年以降、仮放免が認められることがいっそう厳しくなり、長期収容におけるさまざまな問題が生じています。収容期間につい

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    z10a41dcb 2018/04/30
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