五月人形についてご紹介。5月5日の「こどもの日」には、「五月人形」が飾られます。一般的なのは、威厳のある勇ましい鎧兜ですが、鍾馗(しょうき)や優しい顔立ちの童人形もあります。鎧兜を、端午の節句に飾る習慣は、鎌倉時代から始まりました。江戸時代には、源義経や弁慶などの勇ましい武者人形や、神武天皇が飾られました。そして、戦後には、鍾馗と神武天皇を飾るようになりました。 「神武天皇」は、文武両道の象徴として崇められており、「鍾馗」は、災害や病気に対する守護神とされてきました。鍾馗は、恐ろしい顔をしていますが、邪鬼を追い払う神様です。近年、あまり鍾馗を見かけることがなくなりましたが、鎧兜よりも、魔除け効果が強そうです。 鍾馗の歴史は、中国・唐、玄宗皇帝の時代にさかのぼります。鍾馗は、高級官僚に合格しましたが、その人相が、玄宗皇帝に気に入られなかったため、官僚の地位を下ろされてしまい、自害することにな