瀬古 博子 2018年2月6日 火曜日 キーワード:食中毒 豆腐といえば、江戸時代に「豆腐百珍」というレシピ本があったほど、日本人にとって古くからなじみのある食品だ。冷蔵庫がなかった時代、豆腐をどのように取り扱ったのかはわからないが、現在のところは、豆腐は、冷蔵での販売、保管が当たり前。 豆腐は、ごくわずかでも細菌に汚染されていたら、保管の温度などによって急激な細菌増殖が起こりかねない。不衛生な取り扱いにより、細菌性の食中毒が起きてしまう。そこで、豆腐の規格基準として、冷蔵しなければならない旨が規定された。1974(昭和49)年のことだ。 厚生労働省 食品別の規格基準について 豆腐(現行) ●常温で日持ちする「無菌充填豆腐」 ところが、現在は、豆腐の製造技術も格段に進歩し、「無菌充填豆腐」というものが作られている。豆乳を、連続流動式の加熱殺菌機で殺菌し、殺菌・除菌した凝固剤を添加し、無菌的