メドメイン( https://medmain.net/ )という会社と協力することになった。 この会社はなかなか有名なのでご存じの方もいるだろう。 かんたんにいうと病理診断を支援するAIを作っている企業だ。CEOは九州大学の学生である。すでに多くのスタッフを抱えて働いている。プログラマーには優秀な外国人が並ぶ。 ぼくは彼らの一員にはならない。相変わらず、札幌の農協の病院に勤め続けて、JAから給料をもらう。顧問料とかもとらない。かわりに、「科学広報」に利用させてもらおうと思う。ふところにお金は入らないが、本気で科学のことを人々に伝えようと思ったら出て行くはずだった出費がだいぶ減る。その意味でぼくはとても大きく得をする。 病理AIは、将来的には今ある病理医の仕事を奪うだろう。しかしそうなれば病理医はまた違う仕事をすればいいだけの話だ。若い病理医は、積極的にAIのやることを手伝い、AIのために働