「ワラッテイイトモ、」というビデオ作品が気になっている。今年のキリンアートアワードで審査員一同を震撼させたすごい映像らしいのだが、「笑っていいとも!」を素材にしているので公開できないのだそうだ。朝日新聞9/25付朝刊の記事より。「最高作なのに非公開 なぜ」大西若人K・Kさん(註:作者のこと)の部屋のテレビで、日の丸が放送終了を告げている。と、一転して「いいとも」に。動作を短く繰り返すといった技術を駆使した後、焼け野原が現れ、玉音放送が重なる。タモリさんが終戦直後に生まれ、米国文化に親しんだことを示し、マッカーサーの顔がサングラスだけ残して同氏に変わる場面も。放送された発言を巧みにつなぎ、テレビから問いかける仕立てを経て、K・Kさんが番組収録地である新宿に向かう――。「いいとも」の明るさや軽さを肥大させて、裏返しにしていく。見る側の内面が暴かれているようでもある。五十嵐さん(註:審査員のひと