NTT東日本の社員が着る作業服の入札をめぐって、大手総合商社の伊藤忠商事と丸紅や双日の子会社などが談合をした疑いがあるとして、公正取引委員会は独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査しています。 関係者によりますと、各社はNTT東日本がおととし、社員用の作業服の納入業者を決めるために行った入札で、入札金額が予定価格を上回るよう示し合わせ、入札を成立させないように談合をした疑いがあるということです。 NTTは、この入札までは作業服を夏服や冬服など種類ごとに各社に随意契約で個別発注していましたが、コスト削減を図るため、一括での入札方式に切り替えて業者に価格を競わせようとしたということです。 これに対し、各社は13回にわたって高い金額での入札を続けたということで、NTTは落札業者を決められなかったため、最終的に個別の商談を行い、このうちの2社とおよそ1億6000万円で契約したということです。 公正取引