4. たとえば、純愛と肉欲という2項分類なんかはこの典型。現実の恋愛やセックスには、この2項では分類できない「肉体的資質」とか「技術」の問題が大きなウェイトを占めているのに、この部分を論点にしなくても言説が成立しちゃうわけです。 で、フィジカル、テクニカルな問題に触れない言説の、一体どこがリアルなんですかね? ネガ・ポジとか、テーゼ・アンチテーゼの2項分類なんて、典型的な精神病患者の思考法じゃないですか。善と悪とか、資本家とプロレタリアートとか、勝ち組と負け組、モテと非モテも一緒ですよ。もちろん、男と女もね! 現実は2つに分類可能な要素が複雑に絡み合って構成されているされているわけではなくて、元々複数の要素が絡み合っているから複雑なんですよ。私には、複雑なものを複雑なまま受容することが出来ない人間の気持ちが分かりせんよ。だって、わざわざ「2つ」に限定して分類を行う必然性がまったくないんだも