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ブックマーク / jt-art-office.com (2)

  • 新 アートの時代へ16「国宝 阿修羅展」(2009年3~6月)│美術評論家 勅使河原 純

    都政新報 2009年12月4日掲載 新 アートの時代へ⑯ ●「国宝 阿修羅展」(2009年3~6月) か細い美少年、阿修羅 若い女性と話をしていると、「ケーキもいいけど最後は和菓子よね」などという。意外に和風好みだ。そうした延長にあるのか、いま古(いにしえ)の御仏が、彼女たちの間でちょっとした人気だという。美術の世界では、印象派のひとり勝ち時代があまりに長かったので、どこかほっとさせられるところがないでもない。 仏像のなかでも天平時代のものはとくに写実的だ。千数百年のときを隔てて、生身の人間がいまそこにすっくと立ち現れたのではないかと錯覚させるものさえある。興福寺の阿修羅像などは、さしずめそのトップに挙げられるだろう。戦いを司る仏でありながら、烈しい忿怒や威嚇の表情を示さず、むしろか細い美少年の姿をかりて、人々の繊細で微妙な心のひだに直接語りかけてくる。 東京国立博物館は今年の春「唐招提寺

    zaikabou
    zaikabou 2016/05/25
    『主催者の一員・朝日新聞社は、閉幕を告げる記事のなかで「同展は、幅広い年齢層に『阿修羅ブーム』ともいうべき社会現象を巻き起こした」と自画自賛する』
  • 新 アートの時代へ 2 「バーンズ・コレクション展」(1994年1~4月)究極の美術イベント │美術評論家 勅使河原 純

    都政新報 2009年10月16日掲載 新 アートの時代へ ② ●「バーンズ・コレクション展」(1994年1~4月) 究極の美術イベント 大きなプラカードを持った係員が「ここが最後尾です」と声を涸らす。しかし聞いている人はほとんどいない。国立西洋美術館をとりまく群衆は尻上がりに膨れていき、館内に足を踏み入れるだけで5時間はかかると報じられた。それでも人々はためらうことなく、ますます朝早くに起き出して、上野のお山を目指す。 最終日には一日で2万4000人が、ル・コルビジェの設計した瀟洒な建物を十重二十重ととり囲んだ。延々長蛇の列は足し合わせると12キロ以上にもなる。最終入場者数107万1352人は、「ミロのヴィーナス展」(昭和39年、83万人)を抜き、国立西洋美術館はじまって以来のレコードとなった。 図録の販売部数は50万冊。会期を60日として、一日平均8333冊売ったことになる。もし仮に販売

    zaikabou
    zaikabou 2016/05/25
    『読売新聞社はこの「門外不出」、「非公開」の原則を、観客動員のまたとない謳い文句にした』
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