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ブックマーク / mmpolo.hatenadiary.com (60)

  • 東京都現代美術館のユージーン・スタジオ展を見る - mmpoloの日記

    展覧会ちらし 東京都現代美術館でユージーン・スタジオ展「新しい海」が開かれている(2月23日まで)。ユージーンは1989年アメリカ生まれの寒川裕人によるアーティストスタジオとのこと。ヒロヒトと読ませたくないのかな。 最初に「群像」という白い大きなキャンバスが展示されている。100人もの人のキスの痕だという。内藤礼の白いキャンバス作品を思い出した。面白くない。 次いで大きな室内プールが出来ている。「海庭」と題されている。膨大な水の量だ。美術館の室内に大きなプールを作ったという驚き。しかし、過去の同じような作品を思い出した。1970年の7月にときわ画廊で田島廉仁が画廊にビニールを張って、45cmの深さに水を貯める個展を企画した。日曜日から水道の水を流し始めたが、月曜日にビルの管理者から地下の機械室に流れ込む恐れがあると中止させられた。そのことは、『ときわ画廊 1964−1998』(三上豊=発行

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    zaikabou 2022/02/14
  • アキバタマビ21の田島大介の作品がすごい - mmpoloの日記

    東京千代田区外神田にある3331アーツチヨダの中にあるアキバタマビ21で「捨象展」が開かれている(11月29日まで)。これは4人の教授が4人の若い作家を選んで企画展示しているもの。愛知県立芸術大学の関口敦仁が田島大介を推薦し、以下中原浩大が迎英里子を、小泉俊已が高山陽介を、日高理恵子が齋藤春佳を推薦している。 このうち、田島大介の大きな戦艦の立体と、都市を俯瞰した大きな平面作品に圧倒された。戦艦は「天龍級6番艦リュウグウノツカイ率いる神風艦隊」と題されており、長さ570cm、幅90cm、高さ115cmという大きなものだが、これが段ボールで作られている。素材にはほかに木材、針金、ラッカー塗料、アクリル、パステルと記されているが。 俯瞰された都市図の大きなものは左右336cm、縦194cmもあり、「五金超大国」と題されている。その細部までびっしりと描き込んだ建物の精密なこと! 小さな方は「Ci

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    zaikabou 2015/11/17
    11月29日まで
  • 上原善広『被差別のグルメ』を読む - mmpoloの日記

    上原善広『被差別のグルメ』(新潮新書)を読む。以前読んだ同じ著者の『被差別の卓』の続編的な書。有意義でとても興味深い。上原は自分が被差別部落=同和地区出身であることを隠すことなく、そのことを前向きに語っていく。作家の中上健次にならって同和地区を路地と呼び、路地の文化を記録していく。前著で世界の被差別地区の文化を調査していたのに対して、書では日国内の被差別地域のを調べて歩く。それは、路地、アイヌ、北方少数民族、沖縄の島々、在日だ。 路地の典型的な物であるアブラカスが写真入りで詳しく語られる。これは牛の腸をヘット(牛脂。関西ではヘッド)で炒り揚げたものだ。もともと生の腸をそのまま鍋に入れてじっくりと弱火で長時間火を入れたもので、こうすると腸に大量に付いた脂が融けて、鍋は脂で満たされる。この脂で腸はカリカリに揚がり、残った脂はヘットになるという。 ほかにも「クワ」という肺臓の味噌煮

    上原善広『被差別のグルメ』を読む - mmpoloの日記
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    zaikabou 2015/11/06
  • 司 修『戦争と美術』を読む - mmpoloの日記

    司 修『戦争と美術』(岩波新書)を読む。ちょうど23年前に発行されたで、私も出版されてすぐ読んでいるはずだ。今回再読して、当時ここまで良いだとは理解できなかったのではないかと思った。 最初にナチスに協力してその宣伝用記録映画『意思の勝利』を作り、ついでベルリンオリンピックの記録映画『オリンピア』を作った映画監督レニ・リーフェンシュタールが取り上げられる。戦後、レニは司法公聴会でナチスの信奉者だったにすぎないと判決され、裁判でも、政治宣伝活動はしなかったと無罪判決された。レニの章の最後で司はこう書く。 レニの芸術家としての美への信奉と、ナチズムとの関係は(……)、戦争画を描いた多くの画家に共通したものが見られますが、レニの場合、世界中になかった記録映画という分野をつくり出しました。日戦争画から生まれたものは、芸術家の奢りと、「無智な大衆」より劣る精神の貧弱さでした。そのような作品(大

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    zaikabou 2015/08/06
  • 『日本の官能小説』を読む - mmpoloの日記

    永田守弘『日の官能小説』(朝日新書)を読む。副題が「性表現はどう深化したか」という立派なもの。朝日新聞の書評で三浦しおんが紹介していた(5月24日)。 終戦直後から現在までのあいだに、官能小説はどのような変遷をたどってきたのか。官能表現の進化および深化、読者の好みの変化、さまざまな作家の持ち味や魅力を紹介する。 実際に多数の作品の一節が引用されているので、下心から書を読みはじめたのだが、「すごいだ」とすぐに襟を正した。なにしろ1945年から2014年まで、1年単位で社会の動向や情勢や流行が解説され、それを反映し象徴するような官能小説が引用とともに提示されるのだ。官能小説を通して戦後の現代日を見わたす内容になっており、毎年300編は官能小説を読むという著者にしかできない、大変な労作だ。(中略) (……)私は、「エロスを味わうなら活字」派なので、「わあ、読んで見たい!」という作品がた

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    zaikabou 2015/06/20
  • 東京都写真美術館のPRマンガが傑作だ - mmpoloの日記

    東京都写真美術館(写美)で発行しているニュース別冊「ニャイズ」が面白い。作者は既婚OLカレー沢薫、PRマンガらしいけれど、実に自由に描いている。美術館のスタッフをおちょくったり、内実をスクープしたり、いいんだろうかとちょっと心配してしまう。 主たるキャラクターは却津山春雄(キャッツヤマ ハルオ)と関羽(3匹の)で、彼らが狂言回しとなって展開する。最初の画像で左下のコマの「俺は熟女好きだから問題ない」と言っている人物がその春雄。 若手学芸員の紹介という回で、ヤマミネさんがあっという間に30になっちゃったと言っている。「写美の学芸員は20代1人、30代1人、あとはそれ以上です」館長83歳「限界集落だニャ!」「ということは女性陣全員……」 「学芸員の卵インターンたちを突撃取材だニャ!」右下のコマで「みんなどこの大学ニャ?」「メイジです」「東大です」「ワセダです」、左下で春雄が「敵だ!」、関羽が

    東京都写真美術館のPRマンガが傑作だ - mmpoloの日記
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    zaikabou 2015/06/20
    『これがどんな商品か、私は身近な品の良い女性から教えてもらった。知らない人は身近の品の悪い男性に教えてもらおう。』
  • 東京国立近代美術館の「生誕110年 片岡球子展」を見る - mmpoloの日記

    東京国立近代美術館で「生誕110年 片岡球子展が開かれている(5月17日まで)。1905年生まれ、2008年に103歳で亡くなった日画家、文化勲章を受章している。 「面構」シリーズが代表作で、それらのいくつかは図版などでしばしば見かけるし、作品も何点かは見ていた。しかしこんな風にまとめて見るのは初めてだった。 最初の部屋に49歳の時に描いた「飼育」と題する作品が展示してある。思わず笑ってしまった。小学生の子どもたち3人が鶏の世話をしているらしい。最初、真ん中の男の子が人形かと思った。両脇の女の子も形が取れていない。球子は下手だよとは聞いていたが、こんなだとは想像もしていなかった。会場を進んでいったが、球子はちっともうまくならない。よくこれで大家になれたものだとあきれた。 ようやく61歳のときの「面構 足利尊氏」「面構 足利義満」「面構 足利義政」が並んでいる。これは良かった。なるほど球子

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    zaikabou 2015/04/12
  • T&Sギャラリーで「検証・斎藤義重の現場へ」を見る - mmpoloの日記

    東京品川区のT&Sギャラリーで「検証・斎藤義重の現場へ」が開かれている(4月25日まで)。斎藤は1904年東京生まれ、1978年東京国立近代美術館で大規模な個展開催。ほかにも1984年東京都美術館ほか、1993年横浜美術館ほか、1999年神奈川県立近代美術館で個展を開催した。2001年に97歳で死去。 多摩美術大学で教え、関根伸夫、吉田克朗、田眞吾、成田克彦、小清水漸、菅木志雄など、のちに「もの派」を形成する作家たちに強い影響を与えた。 多摩美術大学を退官したあと、東京芸術専門学校(TSA)を設立し講師に着任、のち学校長に就任した。1996年にT&Sギャラリーを開館し、開館記念として斎藤義重展を開催した。 今回の「検証・斎藤義重の現場へ」は、その時の展示を再現している。ちらしによると、 検証・斎藤義重の現場へ展は、1996年のT&Sギャラリー開館時に斎藤義重個展において展示された複合体「

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    zaikabou 2015/04/02
  • 千葉市美術館の「赤瀬川原平の芸術原論展」がおもしろい - mmpoloの日記

    千葉市美術館で「赤瀬川原平の芸術原論展」が開かれている(12月23日まで)。赤瀬川は展覧会の始まる直前の10月26日に77歳で亡くなってしまった。 赤瀬川と言えば、偽千円札事件、ハイレッドセンター、トマソンと路上観察、それに芥川賞受賞などが思い出される。また『朝日ジャーナル』に「櫻画報」というパロディを連載していたことや、ライカ同盟の活躍、山下裕二との日美術応援団も思い出される。 初め、読売アンデパンダン展にゴム製の「ヴァギナのシーツ」などを出品する。ネオ・ダダに参加。ついで東京オリンピックの頃、高松次郎、中西夏之らとハイレッドセンターを結成し、銀座の並木通りを掃除するなどのパフォーマンスを行う。また扇風機や椅子をクラフト紙で包むオブジェの制作、これは建物を包むクリストの仕事より早かった。開いた缶詰の内側にラベルを貼った宇宙の缶詰というオブジェ。そして千円札を版画で作って起訴される。この

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    zaikabou 2014/11/09
  • 日本とフランスの植民地統治の違い - mmpoloの日記

    とフランスの植民地統治の違いについて、四方田犬彦が『モロッコ流謫』(ちくま文庫)に書いている。 わたしは旧日帝国が20世紀の前半に植民支配していたアジアの地域を旅行するたびに、そこで日的なるものが一度ならず強い嫌悪と克服の対象とされていることを、しばしば思い知らされている。韓国のソウルは、かつて日が建てた近代建築を取り壊すことに懸命であり、上海では占領時代に付けられた地名を口にする者など一人もいない。だが、それにつけても感心するのが、リヨテ(総督=モロッコの統治者)によるモロッコ統治のしたたかさであって、彼の墓は、今でこそパリの廃兵院(アンバリッド)に置かれているが、それまではフランス人であるにもかかわらず、長い間さながら聖人の廟ででもあるかのように荘厳に、首都ラバトに置かれていた。モロッコの都市生活者の多くは、フランス人が建設した新市街に住み、その生活を享受しているし、知識層の

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    zaikabou 2014/09/01
  • 山崎努『俳優のノート』を読んで - mmpoloの日記

    山崎努『俳優のノート』(文春文庫)を読む。一昨日、劇作家と演出家の対談を読んだ感想をアップしたが、次いで読んだのが俳優の書いたものだった。今まで劇作家や演出家に興味をもって芝居を見、関連するを読んできたが、俳優に関するものを読んだのは初めてだった。あまり俳優のことを考えてこなかった。好きな俳優はいる。さとうこうじとか中村美代子とか、岡田茉莉子とか、アンナ・カリーナとか、パトリシア・ゴッジとか。でも俳優のことをちゃんとは考えてこなかったのが今回分かった。 山崎努の俳優ノートは、1998年1月、新国立劇場こけら落としの公演『リア王』のリアを演ずることになった山崎努の、準備から稽古、そして公演が始まって楽を迎えるまでの克明な日記を公開したものだ。知らなかった。俳優がこんなに悩んで苦しんで舞台に臨んでいたなんて。壮絶なと言ってもいいくらいだ。稽古が始まるまでに台詞を覚える努力が始まる。役について

    山崎努『俳優のノート』を読んで - mmpoloの日記
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    zaikabou 2014/01/19
    自分も読んだけど、確かのこの本は素晴らしい
  • 無人島プロダクションの風間サチコ プチ回顧展「プチブル」がすばらしい - mmpoloの日記

    東京江東区の無人島プロダクションで風間サチコ プチ回顧展「プチブル」が開かれている(1月19日まで)。風間は1972年東京生まれ、1996年武蔵野美術学園版画研究科を修了している。1998年にギャラリー山口で初個展、その後、ギャラリー手、マキイマサルファインアーツなどで個展を開いているが、最近は無人島プロダクションでの発表が中心になっている。昨年は森美術館の「六木クロッシング−アウト・オブ・ダウト」にも参加している。今回の個展について、無人島プロダクションのHPに次のように書かれている。長いが重要なことが書かれているので省かずに引用する。 風間サチコは木版画を表現に用いる東京在住の美術作家であり、浮世絵からマンガに至る日の民衆的なプリント文化の長い伝統を度々思わせる独自のスタイルで知られています。版画は来は複製の手段であるという考えに反して、風間はひとつの作品につき一枚しか制作を行い

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    zaikabou 2014/01/19
  • 東京国立近代美術館のジョセフ・クーデルカ展がすばらしい! - mmpoloの日記

    東京国立近代美術館でジョセフ・クーデルカ展が開かれている(1月13日まで)。この写真展がとてもすばらしい! 日の写真家がみな霞んでしまうほどだ。こんなに優れた写真家を知らなかったことを恥じる。 展覧会のちらしから、 ジョセフ・クーデルカ(1938年チェコスロヴァキア生まれ)は、今日世界で最も注目される写真家の一人です。展はその初期から最新作までえを紹介する展覧会です。 航空技師として働きながら1960年代初頭に写真を発表し始めたクーデルカは、知人の紹介で手がけることになった劇場写真を通じて、チェコスロヴァキアの写真界にその存在を知られるようになります。1967年には技師の仕事を辞め、写真家として独立。その翌年ワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻を撮影し、その写真は匿名のまま西側に配信され、それをきっかけに1970年、クーデルカは故国を離れました。 当初イギリス、後にフランスを拠点に、チェコ

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    zaikabou 2014/01/09
    うん、素晴らしかった。コレクション展も素晴らしかった http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20131109/1384041297
  • ラッセンとファンが同じと言われて奈良美智が怒っている - mmpoloの日記

    ネットのニュースによれば、ラッセンに関するをテーマにした講義イベントがあり、現代美術家・中ザワヒデキ、編集者の原田裕規、ギャラリーセラーのディレクター武田美和子との鼎談で、武田が「奈良さん好きな人とラッセン好きな人は同じだと思う、私は」と話し始め、「マーケティングのプロモーションとしてラッセンと奈良は同じ」と発言した。それがツイッターで流され、そのことを知った奈良美智が激しく怒っているという。 奈良は「武田さんの発言は、なんだか心外だなぁと思います。僕の作品が好きな人に統計をとってみてほしいですね〜。ほんとにそうだったら、発表を辞めます。気で」と不快感を示したという。「つうか、俺、ラッセン大嫌い。ああいう平和頭の理想的自然志向は理解できない。自分はもっとリアルな現実という壁に向かって立っている」。さらに「この発言(武田さんの発言)は、自分の作品を好きでいてくれる人たちを侮辱していると、

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    zaikabou 2013/10/17
  • いしいひさいち「死斗!! SF巨編 地底人 対 最底人」 - mmpoloの日記

    なんだ これはーっ! 新兵器の未確認匍状前進物体ですが。 こんなもんが戦力になるかっ! キモチ悪いだけやないかっ! と、まあ、このように地底人たちが、相も変わらず 地上の地表人(我々のことである)侵略の計画に憂身を やつしていたそのころ…… ・ その地底人の足元のその下の さらに地底の奥深く、 はるかはるか地底の最深部の漆黒のその中に ・ この地底人民共和国の侵略をたくらむ 世にも不気味な侵略者の一団があったのである。 そおっ! あのっ! ・ 最底人である! お おまー ・ あっあ、あほやろー わ、わーは、 ・ あ あっ あほっちゃうどー いしいひさいちの「地底人」(双葉社)は1987年の発行だ。もう24年前になる。これらの表現は現在だったら出版社が自己規制して発行されないだろう。井上ひさしの45年前の傑作人形劇「ひょっこりひょうたん島」も差別語の問題でいくつかの巻がNHKによるカラー版で

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    zaikabou 2013/10/07
  • 群馬県立近代美術館と川村記念美術館 - mmpoloの日記

    4月8日朝日新聞夕刊に「新生美術館を味わう」という記事が載っていた。群馬県立近代美術館と千葉の川村記念美術館が改築・増築したという記事だ。群馬では採光と照明設備を改善し、展示室が明るく開放的になったという。川村は企画展示ホールを増設し「バーネット・ニューマンやフランク・ステラの作品など、従来のスペースでは展示しきれなかった大作を常設する」という。抽象表現主義のトップに位置づけられているニューマンの今回展示されている「アンナの光」は縦276×横611cmの巨大さだ。 新生美術館に対して少しばかりアヤをつければ、群馬県は数年前この近代美術館のほかに群馬県立館林美術館を作りながら、収蔵点数が涙の出るくらい少ないのだ。文字通り箱もの行政だ。そのことは以前書いた。 「これでいいのか、群馬県立近代美術館」(id:mmpolo:20070125) 川村記念美術館については、ここが大日インキの一部門であ

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    zaikabou 2013/10/05
    『学芸員に聞いた。なぜ美術館が企業の一事業部門なのですか? いざというとき収蔵作品を売却することができるためです。』
  • 現代アートは感じるものか? - mmpoloの日記

    高階秀爾『ニッポン現代アート』(講談社)の書評で、原田マハが「現代アートとは、わかるものではなく、感じるものだ」と言っている(朝日新聞、2013年6月23日)。そうだろうか。原田は書く。 少し前に、現代アートの美術館を女性雑誌の編集者とともに訪れた。その人は、「恥ずかしい限りですが、私、現代アートというのがよくわからなくて……」と正直に打ち明けた。私は答えた、「わからなくて当然ですよ、私だってわからないんですから」と。 私も、かつて現代アートを「わかろう」と努めた時期がある。次々に登場する最先端の表現を、ある種の類型や流派に当てはめて、「多分、こういうことだろう」と結論してみたりもした。しかし、ようやく「わかった」のは、現代アートとは、わかるものではなく、感じるものだということだった。 編集者の言葉を「正直に打ち明けた」と引くのは変だろう。それはさておき、現代アートが分からないということに

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    zaikabou 2013/07/12
  • mmpoloの日記

    東京京橋のギャルリー東京ユマニテで富田菜摘展「古き良きものたち」が開かれている(4月20日まで)。富田菜摘は東京生まれ、2009年に多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業している。2007年よりここ東京ユマニテで今回で7回の個展を開いている。そのほか、日橋高島屋美術画廊Xや新宿高島屋美術画廊、佐藤美術館などで数多くの個展やグループ展に参加している。 ギャラリーのホームページより、 富田の代表的な作品は、自転車やキッチン用品、電子機器などの金属廃材で作られたキュートで愛らしいカメやサル、鳥、恐竜など動物の立体作品で、大きいものは約2m、中にはキャスター付きの椅子をそのまま仕込み、上に乗って動かすことができる作品もあります。 富田が金属廃材の作品と並行して発表しているのが、新聞や雑誌の切り抜きを使った人物作品です。流行や社会現象など時代を表すメディアである新聞や雑誌で、その時々の人物像を発表して

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    zaikabou 2013/07/02
    はてなダイアリーの美術系では、忘れちゃいけない、M.M.Poloさんの日記。更新頻度高く、ギャラリーでの個展もよく行かれていて、凄い
  • 東大出版会の美女 - mmpoloの日記

    東大出版会のPR誌『UP』12月号に加藤寛一郎が「一行に要約できる教科書」というエッセイを書いている。加藤は飛行力学の専門家で東京大学名誉教授、最近東大出版会から『飛ぶ力学』というを出版した。このは出版社の販促文によれば、 空を飛ぶものの力学を「飛行力学」という。風見安定、流れの質、大きさの影響、さらには操縦の極意まで、紙飛行機から恐竜までを例にとり、飛行力学のもっとも重要な点をやさしく解説する。いかにすれば空を飛べるか? 万人の疑問に答える待望の一冊。 さて「一行に要約できる教科書」というこのエッセイも、いわば書の販促のために書かれている。エッセイの冒頭の一部を紹介する。 私は77歳である。このたび東京大学出版会から、飛行力学に関する教科書『飛ぶ力学』を書かせて戴く光栄に浴した。必ずしもギネスブックに載るほどのこととは思わないが、かなり珍しい記録であることは間違いない。(中略)

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    zaikabou 2013/01/09
  • 藤原えりみ『西洋絵画のひみつ』に教えられる - mmpoloの日記

    藤原えりみ『西洋絵画のひみつ』(朝日出版社)を読んで、いろいろ教えられた。書はいわゆるヤングアダルト向けに書かれた西洋美術の入門書というか、キリスト教美術の図像の意味を教えてくれる図像学の入門書だ。半分以上の漢字にルビが振ってある。中学生でも読めるだろう。朝日出版社の広告から、 聖書の時代から印象派の時代まで、美術にまつわる4千年をこの一冊で。西洋美術を根っこから理解するための、いちばんわかりやすくて深い絵画入門。 そんなに易しい入門書なのに、私には勉強になることばかりだった。マリアの受胎告知の場面はしばしば、天使は左側に、マリアは右側に描かれている。それは天使の「おめでとう、恵まれた方、主があなたと共におられる」という言葉が、画中に左から右に書かれることがあったからとか、美の基準が時代と地域によって変わることを、15世紀のファン・エイク兄弟のエバとその50年後のボッティチェリのヴィーナ

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    zaikabou 2012/11/28
    『半分以上の漢字にルビが振ってある。中学生でも読めるだろう』『そんなに易しい入門書なのに、私には勉強になることばかりだった』