電力を安定供給できるバイオマス発電、燃料の確保は地域ぐるみで:再生可能エネルギーの拡大策(5)(1/2 ページ) 全国各地でバイオマス発電の導入量が増えている。特に未利用の森林資源を生かせる木質バイオマス発電が活発だ。限りある地域の資源を長期的に調達できる体制の構築が急がれる。林業と連携した燃料供給システムの確立や、熱を含めたエネルギー利用の高効率化も求められる。 第4回:「大規模な地熱発電所を増やす、開発リスクを低減する掘削技術も」 再生可能エネルギーの中で最も安定した電力を供給できるのがバイオマスである。全国どこでも発電用の燃料を入手できるうえに、年間を通して発電量が変動しない。2012年度に固定価格買取制度(FIT:Feed-In Tariff)が始まったことで、バイオマス発電所の建設プロジェクトが各地に広がった。 今後さらに普及させるためには課題も多い。燃料が豊富にあるとはいえ、長