北海道の泊原発3号機増設計画をめぐり、2000年に道が主催した「道民のご意見を聴く会」で、北海道電力社員が原発賛成派の地元住民に参加を呼びかけていたことが10日、複数の住民への取材で分かった。北電では08年のシンポジウムで「やらせ」問題が発覚したばかり。多数派工作が常態化していたことがうかがえる。 賛成意見を述べた自営業の男性は「付き合いのある北電社員から『会に出てくれますか』と話があった」と証言。「もともと賛成で、自分の意見を言っただけ」とも話した。 北電は「事実を把握していない」とコメント。道経済部は「北電に詳細な調査を求める」としている。