経産省前でハンストを続ける4人。左から岡本直也、山本雅昭、関口詩織、米原幹太の各氏。右端は8日目から参加した松村元さん。(21日午前。写真:筆者撮影) 「若い世代の思いが原子力政策に反映されていない」として、4人の若者が経産省前で11日から10日間のハンガーストライキに挑んでいた。21日夕、全員無事ハンストを終えた。 4人とも真っ黒に日焼けしている。10日間で、摂ったのは水と食塩だけ。リーダー格の岡本直也さん(20才)は、体重が8キロ減った。岡本さんは原子力発電に疑問を持ち、おととし10月、上関町祝島に移り住んだ。中国電力が原発建設を強行しようとしている地に飛び込んだのである。 「これから生まれてくる命に放射能だけが残される。私たちは生きたい。経産省が原発政策に最も深く関わっている本丸だから」―岡本さんはハンストに突入する直前、経産省前に座り込む理由をこのように語っていた。 ハンスト完結直