住民たちはトラックが入るのを止めようとして、警察隊と激しい揉みあいになった。=22日午後5時30分、北九州市日明積出基地。写真:筆者撮影= 何としてでも西日本で一番に瓦礫の焼却をしたい――なりふり構わぬ野田政権と北橋健治・北九州市長の姿勢が露わになった。22日、北九州市は警察に出動を要請、住民の抵抗を押し切って瓦礫を市内のゴミ焼却場に搬入した。 この日、宮城県石巻市から放射性瓦礫80トンが持ち込まれる『日明ゴミ焼却場』(※厳密には日明積出基地)の搬入口には、瓦礫の焼却に反対する住民が朝から大挙押し掛け警察とにらみ合いを続けていた。 膠着状態がわずかに動いたのは午後2時頃だ。警察が強制排除にかかり、搬入口前で体を張っていた2人の市民を公務執行妨害で逮捕した。その後もにらみ合いは続いた。瓦礫を積んだ大型トラック6台が一列に並び、今や遅しと入構を待った。 ピケを張る警察隊の足元でギターを奏で抵抗