原子力規制委員会は十七日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)が、原発の新しい規制基準に適合しているとの審査書案を了承したことに関し、原発が集中立地する同県で、仮に同時多発的に原発事故が起きても、広域的な影響の前に事故は収束でき、集中立地のリスクを検討する必要はないとの見解を示した。記者会見で、田中俊一委員長らが述べた。 (小倉貞俊、荒井六貴) 同県南部には高浜原発から二十キロ圏内に関電の大飯、五十キロ圏内に美浜、外には日本原子力発電の敦賀原発がある。核燃料がある限り地震などで同時に事故が起きる可能性がある。